2019-08-30から1日間の記事一覧

ビッグリップ、そして科学の発展について。

2010/09/06 20:45 先日、NHK教育を見ていたら、ビッグリップというのをやっていた。ビッグリップというのは大きな唇という意味ではない。わたしは大口をたたく方だが、大口という意味でもない。ビッグリップとは、Big Bangに対する言葉でBig Ripと書く。 ビ…

楽しい算数

2010/09/04 18:57 かの大数学者ガウスは、7歳のとき、先生から1から10まで足していくといくつになるか計算しなさいと言われて、他の生徒達が一生懸命ノートに数字を書いて計算しているのを尻目に、あっという間に答を出してしまったという。 ガウスほど…

運命について

2010/09/03 23:13 わたしは運命論者である。いったいいつからそうなったかもはっきりと認識している。いつから、なぜ、そうなったかは自分の心の中ではっきりとしているのだが、それは安易に人に語るような話ではないので、ここでは書かない。 ところで、わ…

ヘリについて

2010/09/02 22:06 わたしはこれまでに2回ヘリコプターに乗ったことがある。一度はオーストラリア、二回目はアメリカだった。 アメリカを旅行したときは一人でレンタカーを借り、グランドサークルを回った。グランドキャニオンでは、双発機に乗って大渓谷の…

素数ゼミ

2010/08/29 15:00 夏もいよいよ終わりに近づいたようで、家の近所でも蝉が最後の力を振り絞るかのように鳴いている。ミーンミーンミーンと鳴く油蝉はその名からして非常に暑苦しさを感じさせるが、ツクツクホウシの声を聞くようになると秋が近いという気にさ…

昭和の大碩学と毒婦

2010/08/27 21:35 安岡正篤氏の「論語の活学」というのを読みなおしている。もう十年以上前に一度読んだはずなのだが、少しも味落ちがしていないばかりか、かえって面白さが増している。考えてみれば、孔子と云う類稀な人間通と昭和の傑物との時代を越えたコ…

カプリ島(Isle of Capri)

2010/09/01 23:00 Isle of Capri `twas on the isle of capri that I found her ぼくが彼女と出会ったのはカプリ島でのこと。 Beneath the shade of an old walnut tree 古い胡桃の木陰でのことだった。 Oh, I can still see the flow’rs bloomin’ round her…

ポニーテール

2010/08/21 11:32 窓を背に 電車の真向かいに座った二人連れ 娘は母にぴったりと身を寄せている 白いスニーカーの足が 子犬がしっぽを振るように 楽しそうに ぷらんぷらんと揺れている そのうちに 母親の胸を覗き込むようにして 小さな指で つついてみては …

渋滞について

2010/08/19 14:10 渋滞というものは「複雑系」の現象だそうである。しかし、今回はそんな科学的なことを書くつもりではない。 わたしは、短気なせいか行列に並ぶということが嫌いである。ましてや、何の目的もなくただ前を塞がれた状態というものには我慢が…

布教について

2010/08/17 21:20 モルモン教(LDS:末日聖徒キリスト教会)について、先日少しばかり触れた。わたしは、この教会に無料英会話教室があるというだけの理由でかなりの回数通いつめた。 モルモン教というのは、少しばかり変わった宗教だと思う。実は、この…

人生の舞台裏について

2010/08/09 21:52 以前から疑問に思っていたことがある。鶴の恩返しにしても、浦島太郎にしても、またパンドラの匣にしても、どうしてこうも昔話には人間の本性である好奇心を諌めるような教訓めいたものが多いのだろう。 自分の愛しい女が襖の向こうで何を…

化天は夢か

2010/08/08 00:35 Oは、たびたび見る夢に悩まされていた。それは死んでは生まれ変わるという奇妙な夢だった。 かの孟子は、あるとき蝶になった夢を見た。そして、その夢から覚めたとき、蝶が自分になった夢を見ているのではないかと思ったという。 Oの見る夢…

歴史認識について、または過去の自分との対話

2010/08/04 15:22 一昨日、噛み合わない対話について書いた。そこから連想が広がり、それでは、過去の自分との対話というものが可能としたら、いったいその会話はどういうものになるかと考えてみた。 一時タイムカプセルというものが流行した。中学校の卒業…

噛み合わない会話

2010/08/03 19:19噛み合わない会話 会話にならない会話というものを経験したことが何度かある。Sさんとの会話はまったく話にならなかった。話にならなかったのだから、ここにその会話がどういうものであったかを書くことさえ出来ない。そもそも何の話をした…

再掲「心とかたちについて」

2010/08/01 20:53 W.Dハミルトンというイギリスの学者をご存知でしょうか。ご存知ではない。では、イソップの次の寓話はどうでしょう。 ある日、手と足と口が相談してストを決行した。彼らの言い分はこうだった。足:俺はいつも忙しくあちこち歩き回って食べ…

丸山眞男の謦咳

2010/08/01 13:23 中野雄氏の「丸山眞男 人生の対話」を読み終えた。読み始めてすぐに感じたのは、これはエッカーマンの「ゲーテとの対話」であるということだった。また、恐らくそれを意識してのことであろう、タイトルにも人生の対話と謳っている。 「ゲー…

SOHについて

2010/07/30 00:15 先日は皮肉について書いた。皮肉を解さない人というのは、おそらくウィットやユーモアやジョークも分からない人なのに違いない。 いつだったか、BSで「翼よ あれが巴里の灯だ」をやっていた。最後までは見なかったが、なかなか楽しい映画…

KYとHWは兄弟か

2010/07/27 08:09 昨夜、皮肉の分からない人について書いた。われながら面白いテーマに挑んだものだと密かにほくそえんでいる。 随分とデリカシーに欠けるテーマであり論じ方であると気分を害される方もあるかも知れない。しかし、これは当然ながら一般論で…

皮肉について

2010/07/26 22:59 以前にKYについて書いたことがある。KYとは安全に関する用語で「危険予知」という意味である。これと今ふつうに使われている「空気読めない」KYとの関係について書いた。 世の中には空気が読めない人が思いのほかたくさんいる。空気…

男のおされについて

2010/07/25 19:05 前から疑問に思っていたことがある。なぜ、髑髏のことをサレコウベというのだろう。コウベは頭だから、これは分かる。サレはシャレとも言うが、サレコウベにしてもシャレコウベにしても、なぜサレないしシャレが付くのかがよく分からない。…

堕ちる男

2010/07/19 14:11 Wは、ごく小さなころから繰り返し同じ夢を体験してきた。夢は普通見るものだが、彼の場合、それは高いところから落ちる夢で、そのときの浮遊感というか無重力感は、体験としか他に言いようがない。 小学校3年生のころ、彼は自宅の枝ぶりの…

永久ループ

2010/07/13 20:49 Wは、今日もいつものように自宅の水槽に見入っていた。小さな原色の熱帯魚が泳ぐ自慢の水槽である。2階の北側の洋間に置いて、いつも飽きずに鑑賞している。 幅600mm、奥行き450mm、高さ450mmの小さな水槽である。水草の若…

伽蘿先代萩について

2010/07/11 16:24 歌舞伎や浄瑠璃について格別に知識があるわけではないが、先代萩についてはなぜか心を動かされる。「千松っちゃんを見てみぃ」と、何か悪さをするたびに昔の子供は親から小言を言われたのではないだろうか。 先代萩は、忠義とそして親孝行…

「巌頭の感」に思う

2010/07/09 20:17 「悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て此大をはからむとす、ホレーショの哲學竟(つい)に何等のオーソリチィーを價するものぞ、萬有の眞相は唯だ一言にして悉す、曰く「不可解」。我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至…

ようちょうのしょうけい

2010/07/04 22:18 昨晩、例によってクイズ番組を見ていたら、興味深い問題に出くわした。解答者は、このとき既に辰巳豚郎氏も伊集院光氏も脱落していて、宮崎美子さんと麻木久仁子さんの2名を残すのみだった。 さて、問題は「鴛鴦」、「鳳凰」、「麒麟」、…

無窮について

2010/07/04 19:57 小学生の頃、宇宙には果てがあるかどうかを家族と、そして級友たちとよく議論した。そのころ(1960年代)、宇宙が膨張していることは既に明らかにされていた筈である。しかし、わたしも家族も級友たちもそのことを知らなかった。だから…

後知恵について

2010/06/28 23:53 太陽について考えていて、ふとこんなことを思いついた。E=mc^2は、アインシュタインの特殊相対性理論から導き出せる数式である。これは質量とエネルギーの等価原理とも呼ばれる。 ところで、なぜこの式には光速などという、一見エネルギー…

太陽は身を窶している

2010/06/25 22:54 太陽は、天然の核融合炉である。質量→エネルギーの変換装置である。 太陽は、わたしたちに惜しみなく愛を与え続ける為に日々身を細らせていることになる。なぜなら、エネルギーと質量には等価原理というものがあるからである。有名なE=mc^2…

手布(ハンカチ)

2010/06/22 17:34 芥川龍之介に手布という小品がある。これはさらっと読んでしまったのでは、その味わいは半減すると言っても良い。なぜなら、ここに描かれているのは、芥川の冷徹な目が捉えた新渡戸稲造だからである。もちろん、作中では新渡戸ではなく、長…

太陽の賛歌2

2010/06/21 22:16 つい先日、太陽の偉大な力について書いた。いや、太陽の偉大な力など、わたしなどには到底書き尽くせない。 地球はその偉大な力の21億分の1を恩恵として受けていると書いた。この力が10億分の1であれば、地球は灼熱地獄となり、わた…