ロバート・B・パーカー氏を悼む

2010/01/22 23:05

今日の産経でロバート・B・パーカーが亡くなったのを知った。去年にはマイケル・クライトンが亡くなっている。

二人ともわたしが好きな作家だった。クライトンのものでは「Air Frame」をオーディオブックとペーパーバックの両方を買ってi-Podで聞きながら同時に本も読むということをやった。
The Andromeda StrainやSphere、Congo、Jurassic Park、The Lost World、A Case of Needなど皆原書で読んだ。

パーカーのものもスペンサーシリーズはかなり読んだ。The Godwolf Manuscript、Play Mate、Paper Doleなど今も手元に大事に取ってある。
一時はスペンサーのような、健啖家でビールが好きで清潔でマッチョな男に憧れたものだ。
ビールが好きなところと食欲旺盛なところだけはしっかり今も続けられている。毎日シャワーを一度は浴び、歯を磨き、下着も必ず替えるから少なくとも不潔ではないだろう。それに週に2回はトレーニングを欠かさないからマッチョではないにしても、まぁほどほどには筋肉質を保てているのではないか。

それにしても、非常に残念で、2人とも一度も会ったことがないのに親友を失ったような気持ちである。
本というものは、考えてみれば、いつも手を差し伸べて俺と、あるいはあたしと、あるいは我輩と友達にならないかと誘ってくれているのである。

ある一時期、パーカーの本が私に手を差し伸べてくれているように思えた。しかし、実はそれは私の心がスペンサーのような主人公を探し求めていたのである。
親友を失くしたような気がするのは当然のことなのだ。