2010/11/04 22:10
これは、ささやかなわたしの秘密だが、産経を買って真っ先に読むのが「ひなちゃんの日常」である。このマンガは実にほのぼのとしていて、清々しい朝を迎えるのに相応しい。おそらく、作者の南ひろこさんもその辺のところは十分ご承知の上で書かれているはずである。
そして、次に読むのが「朝の詩(うた)」と決まっている。その今朝の「朝の詩」がまたとても良かった。作者は京都府綾部市の57歳の方である。
トタン屋根に
たーん、
ごろころごろ、ざっ、
柿が落ちた。
鈴虫は羽根を
ふるわせたまま。
四方の林は
鳥たちの
大合唱寸前の静けさ。
明星は西山の尾根に
落ちかかる。
たーーん。
薄明りのトタン屋根に
柿が落ちる。
作者はどういう生活をされている方なのだろう。
いずれにしろ、この詩を読んだだけで、何か満たされたような気分になった。