いま、訃報を見た。
好きな作家だった。
リーアムデブリン、ジョンスタージェスの遺作となった同名の映画で彼を演じたのは、ジャックバウアー、いやキーファサザーランドの父、ドナルドサザーランドである。小説では小柄なはずが映画では大男になってしまっていた。
スタージェスの作品では結果が変わってしまっていたが、わたしはこれも傑作だったと思う。クルトスタイナーを演じたマイケルケインは、このときには適役と思ったが、後に喜劇を演じるのを見てがっかりした。
モーリープライアがどうなったのか知りたかったが、鷲は舞い上がったでも結局分からなかった。
アーサーシーモア、それに墓掘り人夫のレイカーアームズビー。本当に懐かしい。原書で小説を読むきっかけになったような本だから尚更だ。
今もこのパルプ本は何度もメンディングテープで補修して我が家にある。
ロバートBパーカー、マイケルクライトン、トムクランシー、JDサリンジャーと、好きだった作家が次々と消えていく。
人生とは本当に儚いものだ。