読書日記1

2009/11/13 23:12


平成二十一年十一月十三日(金)雨

 

つい先日、一月以上かけて、ようやくKen FollettのThe pillars of the earth を読み終えた。知人によると、この本は「大聖堂」の邦題で訳されているとのこと。千ページにも及ぶ大作だが、まったく退屈することがなかった。
これまでもケン・フォレットの作品は随分と読んできた。Jack Dawsなどは、一文にもならぬが翻訳さえした。
この本はエンターテーメントとしての必須条件を二つとも満たしている。すなわち、復讐と宝探しである。この二つの要素を兼ね備えていて、ストーリーテリングが抜群であれば、読者を飽きさせるわけがない。
時代は中世(1100年代)。イギリスの架空の都市が舞台に設定されているのだが、この頃のイギリス、フランス辺りの職人、聖職者、王、騎士、地主、小作人アウトローといった人々の生活や習慣、宗教観などが克明に記されていて大変興味深い。ただのエンターテーメントだろうと言われてしまえば、その通りとしか答えられないが、当時のヨーロッパのことを知る手掛かりくらいにはなったと思う。
昨日から同じくKen FollettのOn wings of eaglesを読み始めた。この本のひきは、
The inspiring true story of one man’s patriotic spirit and his heroic mission to save his countrymen. だそうである。また一月ほどかかりそうだが、その愛国心がどのようなものであったか、会員の皆様方に紹介できればと思う