2021-01-01から1年間の記事一覧

パワセクモラハライジメ

呪文のように唱えてみよ。 これらが同じ線上にあることに気づく。そして、その線の伸びる方向が異常であることにも気づくであろう。 異常なのはこれらを受ける方ではない。与える者たちである。 与える者たち、パワハラやセクハラやイジメをする者たちは今自…

マスク

youtubeを見ていると、人間の本性が、ーー人間などと偉そうに言ってみても、所詮は獣だな、と分かるものが出てくる。 逆に、獣とか畜生とわたしたちは言うけれども、彼らの方がよほど高貴ではないか、と思わせてくれるものもある。 前者は、例えばこういうも…

噛みつき市長

時代劇ならよく見るシーンだと思う。 だいたい悪代官かなんかが悪徳商人から貰った小判を噛んでその純度を確かめるみたいな。 東京オリンピックの金メダルは、いわばメッキである。だから、噛めば傷くらいは付いても不思議ではない。 けれども、わたしはこの…

無神論者へ

わたしは不可知論者だ。 何度も同じことを繰り言のように口にするのは老人になった証拠だから嫌なのだが、神の存在は、piの中に0が百回連続する箇所があるかという問いのように、永遠に分からないというよりないと思うのみだ。 ただ、わたしは、というよりわ…

花鳥風月

先日、職場の同僚たちと無駄話をしていて、ふと話題がプログラミングと芸術という高尚なものになった。 話題を振ったのはわたしだが、それは、その同僚は二人とも前職でIT関連の仕事をしていて、そのうちの一人が自身の才能に限界を感じて、その職業から足を…

白牙

奔訳 白牙 原作 ジャックロンドン 翻訳 荒野一狼 第一部 第1章 獲物を求めて 暗い唐檜の林が凍った河の両岸で顔を顰めていた。唐檜は最近、強い風により凍り付いた真っ白な皮を剥かれ、互いに身を寄せ合うように傾き、薄れゆく入日の中で不気味に黒く見えた…

甘ちゃん

昨日、お昼頃に電車に乗っていた。優先席のドア側に一人で足を組んで座っていた。そのくらい電車は空いていた。 途中の駅で髪の長い痩せた若い男が乗ってきて、わたしの前を横切った。わたしは眼を閉じてオーディオブックを聞いていたから、そのときには明ら…

規則は破るためにあり、記録は守るためにある

と教えてくれたのは、小学校5、6年時の先生だ。 ありがたいことに、爾来わたしはこれを守ってきたお陰で数々のスピード違反を行い免停を食らってきた。 そこで思うのは昨今のコロナ禍である。 わたしはこれを先の大戦、大東亜戦争と同じじゃないかという気が…

まったく間違っている

と思うのは、政府のコロナ対策だ。 まず、二兎を追うわけではあるまいに、一方ではコロナを抑えると言いながら、もう一方では旅行や飲食を奨励しようとしたりする。 なんと優柔不断な人たちに国政を任せてしまったものか。 台湾を見てみれば良い。彼の国は今…

老狼陋巷に死すべし 第一部 鎮男

2007.8.13 鎮 男 オマージュ J公園は、アートルム社の企業城下町と呼ばれる新信州市の高台にあり、そこからは、四季折々に装いを変える山々や、市街を縫うように流れるS川を一望することができる。 公園はとても広く、天文台付きの少年科学館や、…

空葬

お釈迦様は、入滅のとき虎にその身を捧げたという。確か、誰のものだったかその様子を描いた絵があったはずだ。 それはともかく、わたしは、これこそが究極のエコではないかと思う。 人間は生まれては死ぬ。次々と生まれては次々と死んでゆく。 そして、死ぬ…

森さん可哀想

と思ってしまうようになった。わたしにも人の情けというものがあるらしい。 第一に随分とお痩せになった。第二にそれほど痩せこけてしまったにもかかわらず、国家の大任を果たせねばならない立場に置かれてしまったことである。国家の大任はもちろんオリンピ…

みんな、暇なのか

世の中、鳥ではなくヒトが囀りまわっていて騒々しい。大統領も囀れば脳学者とやらも囀る。 これもおそらくコロナの影響なのだろうが、そんなに囀らなきゃいけないことなのだろうか、と思うようなことばかりである。 鳥たちが囀るのは、これは子孫繁栄のため…

血液型をめぐるあれやこれや

ネットの記事によると、コロナに罹りやすかったり、逆に罹りにくい血液型があるそうだ。 血液型というのは普通赤血球の型のことで大きくは4種類ある。では普通にいう血液型以外に何があるか、というと、白血球の型などである。 白血球は免疫システムを担うも…

シンキローのオリンピック

森さんには申し訳ないが、今年のオリンピックはない。 後世は幻のオリンピック、ではなくシンキローだったオリンピックというであろう。 こんなところであなたのことを悪様に言いたくはないが、森さん、あなたと今回の東京オリンピックはセットで語り継がれ…

躓いたことさえご存知ない

何の話かというとコロナである。 昨年の今頃、わたしは一人で騒いでいた。これは来るぞ、日本は大変なことになる、と。 そして、思った通り我が国政府は見事に躓いた。ところが、日本だけではなくヨーロッパやアメリカにも感染者が多数出るようになって、な…

存在しないもの

「この世にないもの」はあるだろうか? あるとしたら、それを絵に描けるだろうか? この世に光より速いものはない。それは相対性理論により明らかだ。 しかし、ものは考えようで、光より速いものはこの世に存在しないことが真実であっても、光より速いものが…

コギトエルゴスム

というのは、かのデカルトの言葉である。 デカルトは、なぜ「わたしは思う。だからわたしは存在する」などと言ったのか? それは彼が、自分は本当に存在しているのか、と疑問を抱いたからである。これは、何もデカルトのような哲学者でなくとも、小さな小学…

自由意志

わたしはこの世に一回だけの短い存在である。たとえば、100個のまったく無意味な数字の羅列を書いてみよう。それはわたしだけが書いた数字である。過去にも未来にもこのような数字の羅列を書いたものはいなかった。 百桁の数字の羅列はわたしの自由意志によ…

自我

わたしとは何か。わたしをわたしたらしめているものとは何か。それは、人間だけにあるのではない。生きとし生けるもののすべてがもっている自我のことである。 昆虫にも自我はある。細菌にもある。ウィルスにもある。 それは、セルフモニターリングシステム…

時空と縁

百光年離れた惑星Pからある日映像が流れてきた。それは、Pで世界戦争が勃発し人類が滅亡の危機に瀕しているという状況を伝えるものだった。 さて、地球人は映像を見ることによってPにおける人類滅亡を具に見ることができたわけだが、それはすでに百年前に「…