2020-01-01から1年間の記事一覧

我が母

わたしには母がいる。当たり前のことだ。 わたしには、わたしより長生きの母がいる。 Mother Nature とはよく言ったもので、生きとし生けるもの全てにとって自然は母なるものである。 この自然を宇宙という言葉に置き換えてもちっとも構わないであろう。自然…

岩手17歳女性殺人(二人の梢さん)事件に思う

もう12年も前に起きた事件に言及するのは、この事件の裏に日本の闇が隠れているように思われてならないからである。そしてまた、わたしにはその闇が一人の有能なジャーナリストの命をも飲み込んでしまったように見えるからである。 その事件とは、まさにミス…

おお神よ

RaptureというB級映画がある。わたしは、これを高く評価する。 第一に、これを見て恐怖に苛まれた。大仰に言っているわけではない。自分の存在を根底から否定されたような気になったのである。 Raptureとは携挙というような意味だそうだが、ある日、突然に雷…

おもねりについて

わたしは、まごころという言葉が大の嫌いだと書いたことがある。 それよりも嫌いなのが阿りである。 第一にこの言葉には卑屈が潜んでいる。そして自分自身に対する嘘である。 阿りとは、自らより力が強い者に対する尊敬の念も愛情もない単なる服従心であり、…

気 について

1週間ほど、大した病ではないが止んでいた。大した病ではなかったから病んでいたとは書きたくはない。ただ休んでいたのは事実である。 この間、いろいろ考えた。まず犬猫についてである。 彼らに病気はあるのだろうか、ということである。何を馬鹿なと思う勿…

それから を読む

代助というのは、おそらく漱石の代人であろう。まさに名は体を表すからである。 その代助が夜眠る時に覚醒と睡眠の間を繋ぐ糸のようなものを究明するために眠られなくなって、そのような愚かな自分の行為に辟易する場面がある。 以下はその抜粋である。 "自…

計画

今、区役所の屋外で、三角形をした大きな雨除けの庇の下で漱石のそれからを読んでいる。巨大な庇の三角形の頂点を支える1.5m角の柱にはうまい具合に1.5m角の床机が二方向に据えられていて、その一つに斜めになって寝転びi-podで読んでいる。 天気は曇りがち…

やはりそうだったのか

以前に、一月ほど前に書いたことだが、やはり「有名人の死が多すぎ」たのだ。 つい先日、あるネットの記事に東京都の超過死亡が過去5年間に比べて千人ほど多いということが書かれているのを見た。その時の、私の感慨というのがタイトルに記した「やはりそう…

ブルーリボンは試金石である

横田滋さんが亡くなった。北朝鮮に拉致された娘めぐみさんの帰りを待ちに待ちわびて、それもかなわず逝ってしまわれた。どれほどに悲しく、切なく、そして苦しい思いをされてきたか、それを思うと、わたしは一人の人間として悔しくてならない。早紀江さんや…

朝日のマヌケ、いやマスク記事

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200515-00000116-sasahi-soci どうだろう、朝日新聞の優秀な記者が書いたのであろうが、わたしには随分とマヌケな、ただ己の会社の意向(安倍つぶし)に照準を合わせただけの露払い記事にしか思えない。こうまでし…

マスクとマヌケ

気がついている人も多いと思うが、マスクというカタカナはマヌケというカタカナによく似ている。 このことに気がつかなかった安倍総理はやはり抜けていた。そう思わざるを得ない。冗談ではない。本当にそう思っている。彼にはそのようなインスティンクトがな…

有名人のコロナ死者が多過ぎないか

有名人、とは一口に言っても芸能人(これも一口に言うことはできない)、政治家、芸術家、官僚、科学者、などなど、到底一括りにはできないし、その総数が極めて大きくなるであろうことは間違いない。 しかし、それにしても、とわたしは思うのである。という…

三流記事について

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00000042-asahi-pol という、これは朝日新聞ディジタルの記事であるが、署名がない。だから、 きっといい加減な、責任感の欠如した二流、三流の記者かあるいはAIが書いたのであろう。 吟味するほどの内容でもな…

二階から目薬

あるいはニカイにくるしむのがこの媚中派議員の言動である。 先だっては、と言ってももう大分日は経つが、コロナで苦しむシナに一人三千円だかの義援金を送ろうなどとニカイに苦しむことを言い出して青山議員から痛烈な批判(とは言っても当の本人には、まさ…

批判だけなら猿でもできる

それだけのこと

やはり日本には八百萬の神々がいた

コロナについてである。世界が怪訝な顔で日本を見ている。このわたしにしてもそうである。何についてか? その感染者及び死者の少なさについてである。 ヨーロッパ、アメリカを見れば、彼らが訝るのは無理もない。少なくとも今のところは彼我の差は歴然とし…

災害は抜けた為政者の下にやってくる3

日本のことを外国の方に聞くと、大抵このような答えが返ってくる。 曰く、日本は非常によくオーガナイズされた国である。 これをわたしなりに翻訳するなら、電車は時刻ぴったりに到着するし、ゴミはペットボトル、缶、紙、プラスチックと実によく分類して処…

自力と他力

2018/01/29 20:19 考えてみよう。ビルゲイツのような、あるいはジェフベゾスのような、超超兆万長者になるのは自力によるものだったのであろうか?逆に、どこかの駅の通路にダンボールでねぐらを拵えているホームレスになるのもまた自力(とは言わないであろ…

シュレ猫と釈迦の掌

2018/01/26 10:52 既に書いたことだが、時間、あるいは運命というものの不思議についてである。 10光年先からSOSが地球に届いたとする。届いた時点でそれは10年前の情報である。つまりすでに手遅れで、地球人は10光年も先もの宇宙人を助けることはできない。…

西部邁さんを悼む

2018/01/21 18:28 思想家の西部邁さんが亡くなった。入水されたのだという。 何年か前に愛する奥様を亡くされている。そのことを本にもされた。ご自身もがんに侵されていたという。 それにしても、改めて思われるのは、人間というものの「か弱さ」である。あ…

運命愛

2018/01/21 18:21 運命愛というのは、これはよく分かる。 なにしろ、人は肉体と運命を貰って生まれてきたのだ。自分の肉体を愛するのと同じように、当然に自分の運命を愛するより他にはない。自らの運命を愛する。しかし、これほど恐ろしい言葉もない、であ…

奔訳 白牙 50

2017/12/17 19:34 そして、グレイビーバーがキッチェを自由にする日がやってきた。彼は、彼女がもう逃げ出すことはあるまい、と決断を下したのである。白牙は母親が解放されるのを見ると嬉しくてしようがなかった。彼は浮き浮きした気分で母と共にキャンプの…

奔訳 白牙49

2017/12/03 21:31 彼は自らを養っていかねばならず、その点において実にうまくやってのけたが、それはインディアンの女たちにとっては疫病神であることを意味した。彼はこっそりとキャンプに忍び込むと巧みに、今どこで何が起きているかを眼と耳で敏感に察知…

奔訳 白牙48

2017/12/06 00:19 その点においては、彼らは白牙となんら変わるところはなかった。しかし人間という獣は無謬の、逃れることのできない神なのだ。彼の母、キッチェが名前を呼ばれたその瞬間から彼らに忠誠を示したように、白牙もまた彼らに忠義心を抱き始めて…

Fire ants

2017/10/06 11:03 I didn't know about Fire Ants or Hiari, except it's name. But I just thought that it should have poison, guessing from that name. Because the name Fire remind us a specific image that is something very painful like barnnig…

The Travel

2017/09/18 13:06 "To the moon and beyond" is a small story I read when I was high school student. I can't remember every detail of the story, though I remember a bit about the beginning. It was a Greek mythology of Icarus and Daedalus. I t…

My way of life

2017/08/18 17:13 Jack London, Mark RowLands, and Henry David Thoreau, are authors, I recently read. These authors are have something in common. And me either. They are all misanthrope, in my point of view. That why I am fascinated by their…

森の生活

2017/08/06 20:24 ウォールデンを読み、聴き始めた。すでに数か月。ヘンリーディービッドソーローはジャックロンドンともあるいはマークローランズとも、そしてわたしとも通底する。つまり、みなミスアンスロープなのである。ウォールデンがどういう土地なの…

Imperial house in Japan

2017/07/21 16:32 Japanese Imperial house have many problems today. And, I think, to say this is impolite, even rude, but such problems have been occurring since Masakosama had married with the Crown Prince. Honestly speaking, I am very con…

第二章  絆

白牙の日々は群との関わり合いの中に過ぎていった。その間、キッチェは棒に繋がれたままで、一方彼は何かを求め、あるいは何かを探し、あるいは何かを学ぼうとキャンプ中を走り回った。彼はすぐに人間というもののやり方を習得したが、かと言って、そのよう…