犬と猫の仲

2009/11/30 23:57


わたしは、小学校3年か4年のときに大変な発明をした。
その当時、我が家では仔犬と仔猫を同時に飼っていた。ところがこの二匹、非常に仲が悪い。いや、どちらかというと、猫の方が一方的に仔犬の尻尾にちょっかいを出しては仔犬に煩がられ、ときに怒った仔犬の反撃を食らう。

これがもしも二匹とも犬同士であれば、お互いに気心が知れているから、軽く噛み付いたり押し倒したりはしあっても、相手が降参のサイン(ひっくり返って腹を見せる)を示せば、それ以上相手を傷つけるような喧嘩には発展しない。

逆に猫同士だったら、お互い君子危うきに近寄らずで、相手の行動をしっかり目で追うことはあっても取っ組み合いにはならないのではないか。
ところが、犬と猫では気心が知れたなんてものじゃない。ほんとにこいつらの先祖は共通だったのかと思うくらい相性が悪い。

まず、猫はヒット&アウェイで仔犬に一瞬の奇襲攻撃を浴びせたかと思うとさっと退散する。一方、犬の方は、喧嘩とはいえ相手とのスキンシップを求めているのである。一人前に唸り声を上げながら、相手の首根っこに食らいつこうとする。もちろん本気ではない。遊びである。しかし、猫は犬とのスキンシップが大嫌いなのだ。

そこで、わたしの発明品だが、これは犬と猫を仲良しにするマジックボックスである。といっても、なんてことはない。ただのダンボールの箱である。この箱の中に2匹を放り込む。当然、猫ちゃんの方は真っ暗な中でパニックに陥り、猛烈な唸り声を上げて犬を威嚇する。そこにすかさず、牛乳を注ぎこむのである。2匹の体中に牛乳シャワーを浴びせかける。
すると、あ~ら不思議、数分後には親友同士のような顔をした仔犬と仔猫が現れるのである。

さぁて、犬と猫はこのようになんとか仲良くさせることはできた。しかし、わたしたち保守と左巻きの連中が手を携えてこの国を良くしていこうなんて日は果たして来るのだろうか。