2015/02/04 13:38
Atavism
Old longings nomadic leap
Chafing at custom's chain;
Again from its brumal sleep
Wakens the ferine strain
by John Myers O’Hara.
先祖がえり
古よりの放浪の憧れにこころ躍り
文明のくびきに歯噛みする
再びその長き冬の眠りより
醒めて野生の血を呼び起こす
ジョン・マイヤーズ・オハラ
荒野一狼訳
オハラのこの詩はこの時季にこそふさわしい。なぜなら、atavismは先祖がえりのことだけれども、太陽の復活を意味しているとも考えることができるからだ。
日がすこしずつ伸びてゆき、それとともにひとも動物も植物も活動性が増していく。
冬の寒さに悴んだからだもこころも陽によって溶かされ、放浪癖のないわたしにしても、なにか原始よりの力に全身が突き動かされるのを感じるからだ。