今日の迷言:2月1日

 2015.02/01 16:08


凶暴と言われる虎や狼は、それとはまったく逆に親子の愛情が深い。このことは、ある種の暴力性の裏には何らかの愛が隠されていることの証左にならないだろうか。

ヘイトスピーチというのが大きな話題になっている。主に在特会という団体が在日朝鮮人には日本人にはない大きな特権が不当に与えられているとの見解からデモなどを行い、その際に差別的な発言をしている、それが問題視されているのだ。

わたし自身は、そのような下品なスピーチには賛同しかねるが、その下品さ、暴力性の奥にあるものについては無視できないと考えている。
なぜなら、下品さや暴力といった一見ネガティブなものにこそ真実が隠されていると思うからだ。
ヘイトスピーチは感情の吐露である。嫌悪感、あるいは憎悪といった負の感情の放出である。それは確かに日本人が好む美しい姿ではない。しかしそこには、稚拙ではあるにせよ、確かなパトリオティズムが息づいているのである。

何故彼らがそれほどまでに在日を忌み嫌うのか? そこまで踏み込んで考えない限り、大事な問題の姿は一向に浮かび上がってはこない。ヘイトスピーチをヘイトすることだけにマスコミが靡く姿は、わたしには問題の核心を隠そうとする煙幕のように思えて仕方がない。

マスコミに限らず、日本人特有のなぁなぁ主義や安易な平和主義は、けっして国際社会では通用しないであろう。それは、他国の者の眼には阿りや利己主義としか映らないと思うからだ。
それは単に問題の先送りに止まらず、問題を雪だるまのように悪化させ増大化させることでしかない。