2016/02/28 14:04
この頃、酒は余り聞こし召しませぬが、酒の歌は酔うつべで結構聞こし召している。
井沢八郎の「酒は白雪」、田宮次郎の「酒は大関」、西田佐知子の「初めての街で」等々。
この頃の酒の歌はなんでこんなに良かったのだろう。もちろん、日本の景気が右肩上がりで皆意気軒昂としていて、酒のCMにも巨額が投じられたから、に違いない。だから、有名な力のある作詞家、作曲家が挙って歌を作った。
それにしても、井沢八郎のなんたる美声。田宮次郎の凛として張りのある声。西田佐知子の色と艶のある声。ああ、これを聞けば、誰しも宵が訪れぬ先に一杯飲りたいという気持ちになるわけである。
以上はみな日本酒だが、サントリーにもいいのがある。
「余談ながら、なぜサントリーという社名になったかご存じだろうか。これにはいくつか説があるようだが、そのうちの一つが創業者の鳥井さんが太陽を信仰していたから、というもの。もう一つ、これはわたしのお気に入りだが、酒という字が三(これはさんずいではない)と酉で出来ているから、というもので、エヴァンゲリオンの渚カオルの渚が使者(シ者)と掛けているのと同じ理屈だ」
わたしはリー・バン・クリーフ(かのハイヌーンの冒頭に出てくる悪役)のオールドの奴が好きだ。
そして、同じくサントリーのレッドといえば大原麗子。すこし愛して、ながーく愛して。
ああ、酒はいい。それに酒を愛する歌もいい。