潜在意識と戦争

2015/08/13 10:10


明後日は70年目の敗戦記念日?である。この日の前後に、日本人の身にどのようなことが起きたのかおさらいをしてみよう。

・3月10日、東京大空襲により10万人の無辜の民が殺された。・8月6日、9日、ウラン型とプルトニウム型という二つの核の実験場にされ20万人以上の民間人が殺された。また放射線放射能により、いわゆる原爆病になる者も多くいた。このために亡くなった人を含めると、死者数はさらに多くなる。・中立条約を結んでいたソ連に一方的にそれを破棄され、満州、それに北方4島に攻め込まれた。そして多くの民間人が惨殺された。また孤児になった者も多くいた。・武装解除した日本の兵隊60万人が厳寒の地で強制労働に従事させられ、そのうちの1割にあたる6万人が異郷の地で亡くなった。

上は、今からたった70年前の日本の姿である。この他に戦死した軍人は200万人以上を数える。

この数字を見ただけでも、先の大戦と言うのが如何に愚かなものであったかが分かる。誰しもがこんな戦争をしなければ良かったと思うのは当然である。
では、なぜ日本はこのような愚かな戦争に突っ走ってしまったのか。

実に不思議と思えることがある。従軍慰安婦問題で詐話師の口車に乗り、ありもしなかった慰安婦狩りを事実であったかのように報道してしまった朝日新聞である。この紙は、戦前、戦中を通して戦争礼賛記事を書いていたのである。
朝日新聞は、日本が戦争に負けてしまい大変悲惨な状況になってしまったことの「反省」から、掌を返したように、いわゆる護憲、9条擁護に思想を変えてしまったのだろうか。

わたしは、そうは思わない。9条を守れ、今のアメリカにおしつけられた憲法を守れと声を大にすることは、人の身体から免疫力を失くせ、と言っているに等しい、と思うからである。
では、なぜこのような暴論がまかり通るのか。

一つには羹に懲りて膾を吹く、ということもあるであろうが、わたしが一番疑っているのは、朝日新聞に限らず、戦前、戦中にも、その深層心理の中に「日本を滅ぼしてしまえ」とか「日本を共産化してしまえ」という者が多数いたのではないか、ということである。

さらに恐ろしいことは、このような深層心理というのは、その持ち主もなかなか気が付かないということである。
だから、このような状態のわが国に、ある種の意図を持った他国人が入り込んできていて、軍人や文化人らを巧みに洗脳し、戦争へと誘導していったことも大いに考えられる、と思うのである。

現に、1970年代には学生運動の嵐が吹き荒れた。安保反対を叫ぶ学生らが大学をバリケードで封鎖し、ゲバ棒を持って機動隊と乱闘を繰り広げた。このとき、どれだけの日本人がここにソ連工作員が入っていることを知っていたであろう。このとき日本は間接侵略の危機の直中にあったのである。

そして今、まるでステロイドを多用する患者のような、自らの免疫力を弱めてしまおうとする愚か者たちがまた日本中で増殖しようとしている。

このような状況を見て大いに喜んでいるのは、中共北朝鮮のような国であろう。