薄暗き電車の窓に緑映ゆ

2011/05/15 14:16


節電のお陰で、最近は電車に乗っていても寛いだ気分になれる。今までの車内が明るすぎたのだ。
薄暗いと良いのは、他人の視線を気にしなくて済むことだ。それに、副交感神経とやらが優勢になって全身の筋肉が気持ちよく緩むのだろう。ついついうとうとしてしまう。

今日わけあって、一人電車の2両目のボックス席に座っていた。薄暗いせいで、運転手席の方まで見通せる。両側の窓ガラスも、そしてクロームメッキされた手摺のパイプにも緑が映りこんで、本当に気分が良かった。

これからも電車はこのままの方が良い。天気の悪い日はともかく、今日のような快晴の日に蛍光灯など点ける必要はまったくない。
それに、できれば車内放送も控えめにしてもらいたい。だいたい、あれは電車の乗り過ごしを防ぐために、乗客を眠らせないためにやっているとしか思えない。

It may be necessary for the train to stop suddenly to prevent an accident. So please be careful. そんなことより、寝かせてくれ。

"There are priority seats reserved for eldely and handicapped passengers, expecting mothers and passengers accompanying small children."
分かってんだよ。そんなこたぁ。

空調も、今までは夏寒くて冬暑いというやり方だった。夏炉冬扇という言葉があるが、今までの鉄道はこの言葉がおかしく思えないという状態だった。
震災は大変な不幸だったが、禍福は糾える縄の如し、まったく良いことがなかったわけでもない。日本が正常に戻る機会になれば良いと思う。

Thank you for traveling with me. And I look forward to serving you again.