2019-08-12から1日間の記事一覧

「空気」の研究について3(血液型考)

2010/05/08 23:34 臨在感が日本人の気質とは切っても切れないものであることは良く分かった。また、ある種の臨在感の共有こそが「空気」の正体であることも理解できた。日本という国は、実にいろいろな「空気」で満たされている。まず、大きくは神道の空気に…

牛のふん

2010/05/07 22:11 たしか、日本政策研究センター主任研究員の岡田幹彦さんだったかが書かれていた。日本語というのは、婉曲で丁寧で実に美しい言葉であると。そして、これほど汚い言葉の少ない言語も珍しいとも。これは、名は体を表すというのと同じように、…

「空気の研究]についての考察2

2010/05/06 18:52 5月6日 木曜日 晴 15:40 昨日に引き続き、「空気の研究」の考察を試みる。先ほど、散歩がてらに BOOK OFFまで行って本を二冊買ってきた。イザヤペンダサンこと山本七平氏の「ユダヤ人と日本人」を購うつもりが、それがなくて「皇室…

「空気」の研究、「水=通常性」の研究について

2010/05/05 20:46 ようやく、この本を読み終えた。いや、目を通した。この分厚い思想のどのくらいの深さにまで思弁が届いたかも知れないのに、もうこのようなものを書く気になっているわたしとは実に軽薄短兵急な男である。 この本の著者、山本七平氏はイザ…

端午の節句に寄す

2010/05/05 13:41 今日はこどもの日。わたしたち大人にはもう二度と手にすることのできないその黄金のような日々をこどもたちが元気に過ごしてくれることを祈りたい。 しかし、無念というか現実は必ずしも幸福なこどもたちばかりではない。今日の産経新聞に…

The eagle has landed(2)

2010/05/02 21:18 鷲は舞い降りたの2回目を書く気になった。わたしは、あるときまで、この小説を本当に最高傑作として信奉していた。しかし、そのあるときをもって、突如としてヒギンズともども嫌になった。今、手元にあるペーパーバックの原書のページは黄…

共感覚と共感

2010/05/02 19:19 かなり前の話だが、帝京大学の高山正行氏が週刊新潮の中で加藤登紀子について書かれていた。 「日本という言葉を発するときにたえず嫌悪の匂いが私の中に生まれる」と加藤登紀子が言った・・・、というこれである。これは、一種の共感覚と…

南方熊楠

2010/04/30 08:26 もはや旧聞に属するが、粘菌についての大きな発見があった。北海道大学の研究グループが迷路の実験により、粘菌に知性があることを発見、証明したのだという。わたしは、これはおかしな話だと思う。そもそも、動物にしろ植物にしろ、またこ…

「日本よ、永遠なれ」の書評紹介

2010/04/25 23:47 今日25日の産経新聞「読書」欄には、IQ84という、わたしのお頭の程度には丁度良さそうな本の書評と並んで次の本についても面白い書評が載っていた。 1、山谷えり子さんの「日本よ、永遠なれ」止めよう、民主党政権の独裁と暴走2、…

失楽園

2010/04/23 20:43 ある麗らかな浅春の日曜日、トオルとミアは市の公園を指を絡ませながら歩いていた。昼下がりのSOLが、ミアの白いカーディガンやベージュ色のプリーツスカートの皺にスミレ色の柔らかな影を作っている。――最近SOLの力が衰えてきているようだ…

時よ止まれ 君は美しい

2010/04/22 13:19 春風駘蕩のある日、Wは近くの市立公園を散歩していた。赤や黄色、白、青と色とりどりの花で埋め尽くされた時計は午後の1時を示している。ミツバチが小さな唸りを上げながら花から花へ蜜を求めて飛びまわり、紋白蝶も華麗な舞いを見せてい…

マッカーサーのまさか

2010/04/18 22:29 I shall return というのは、有名なマッカ-サーの放った台詞である。しかし、この台詞がいついかなる場面で使われたか詳しく知る人は少ない。 GHQの総司令官として、彼は戦後の日本の「処理」を行った。そして、親切にも日本に憲法をプ…

蚊学

2010/04/18 15:22 ジュラッシックパークという映画を見ても分かるとおり、蚊という生き物は6千万年もの昔から今と変わらぬ姿で存在していた。映画の中ではあまり目立たなかったが、蚊は非常に重要な役割を与えられていた。 恐竜の血を吸った蚊が樹に停まっ…

犬猫のテーブルマナー

2010/04/17 19:07 犬と猫の両方を飼ったことのある人なら、誰でも知っていることがある。それは、食事の仕方がまったく違うということである。 わたしは子供のころに犬を2匹と猫を一匹飼っていたことがある。犬は中型の雄と小型の雌だった。この二匹、実は…

モンペ

2010/04/16 17:26 週刊新潮の今週号に「バカ親」に関する一考察という特集があった。ご承知のように、この種の話は、近頃ではしょっちゅうと言っても良いほど週刊誌のネタになっている。このようなバカ親を、最近では誰が名付けたかモンペと呼ぶらしい。しか…

SSSタイムフライト

2010/04/13 18:03 タイムフライト 天才科学者X博士は、ある日時間飛行の理論を完成させた。彼は、この宇宙は巨大かつ精緻なコンピュータそのものであり、時間を行き来することはパラドックスにはならないとの結論に達した。これは、いわゆるマルチユニバー…

零の栄光と凋落

2010/04/11 18:17 文芸春秋の2008年8月号にゼロ戦についてのおもしろい記事が載っていた。「零戦の敗因 海軍悪玉説は誤りだ」と題する、弁護士で戦史研究家の清水政彦氏の論文である。 タイトルには「検証・NHK特集番組」と付いていて、NHKがETVで平成17年8…

真理について(またはお笑い夫婦別姓観)

2010/04/10 10:21 今、テレビを背中で見つつこれを書いている。テレビは、夫婦別姓の是非を問うものである。賛否両論、静かながら白熱した意見が出されている。それもそのはず。日本の将来を大きく左右しかねない問題だからである。 上の真面目な番組の趣旨…

紫電改

2010/04/09 23:59 スターファイターに続き、紫電改について書こうと思う。実は、最初はスターファイターと紫電改のタイトルで書くつもりだった。この名機と、そして紫電改の鷹とも言うべき搭乗員管野直大尉(戦死後は中佐)について触れてみたかったのだ。 …

スターファイター

2010/04/07 23:08 櫻田淳氏の「政治は二流の仕事」との言にブーストされこれを書く。 もう15年以上も前のことだろうか、「ライトスタッフ」という映画を見た。これを見て、あまりに感動したので、「イェーガー」というサンケイ出版からの本を買って読んだ…

政治は二流の仕事

2010/04/06 18:59 本日付産経新聞の正論を読んだ。「国民の士気鼓舞しない鳩山政権」というタイトルのものである。 これの論者である東洋学園大学助教授櫻田淳氏は、政治は「二流の仕事」であると断じておられる。政治は二流の仕事と言うのは、日本のという…

わが春望

2010/04/06 13:15 電車の窓から 片肘をついて外を見ると 野原の 枯れたような 薄茶色の中に 浅黄色や 若い緑が いつの間にか 朝の霜の 白に変って まばらに 散らばっている 太陽は 上り その力が たくましく よみがえってきたことを 感じる 朝が 一日の はじ…

臭いの研究

2010/04/06 09:34 話というものは、意外な展開を見せるもので、昨日は犬、猫の話がいつの間にか香水の話に変ってしまった。 もっとも、臭いという字は、本来自という字の下に犬という字を置いたから犬の話から臭いの話になるのは意外とは言えないかも知れな…

犬と猫の将来

2010/04/04 11:32 ソロモンの指輪に限らず、指輪には不思議な力がある。これは持論である。マリッジリングといわれるものもソロモンの指輪に少し似ている。違いがあるとすれば、これは動物の言葉をではなく、主として夫が妻の極めて短くはあるが、深遠な思想…

KYまたは多様性について

2010/04/02 15:49 昨日も書いたが、KYというのは、このごろでは空気読めないの略語としてすっかり定着してしまった。元祖である「危険予知」とか「危険予知訓練」としてのKY、KYTは商標登録しておかなかったせいで、いつの間にか看板をとられてしまっ…

KY または集団心理について

2010/04/01 12:34 先日、電車の中で若者が卒倒する現場に出くわした。その若者は、隣のつり革を握っていた女性に一瞬凭れかかるようにして、それからその女性の脇を滑るようにして横向きに倒れた。倒れたときにはゴツンと床に頭がぶつかる音がした。 電車は…

再びノブレス・オブリージュについて

2010/03/30 20:56 「ソロモンの指輪」は、動物行動学者としてのローレンツの知見が各所に鏤められていて、生き物に興味のある人には大変魅力的な本である。 ところで、「ソロモンの指輪」とはどういう意味か御存知だろうか。 ソロモンはユダヤの王で、ミケラ…

再びノブレス・オブリージュについて

2010/03/30 20:56 「ソロモンの指輪」は、動物行動学者としてのローレンツの知見が各所に鏤められていて、生き物に興味のある人には大変魅力的な本である。 ところで、「ソロモンの指輪」とはどういう意味か御存知だろうか。 ソロモンはユダヤの王で、ミケラ…

相対性言葉理論

2010/03/29 10:47 相対性言葉理論(または看板の架け替え) 形而上学という言葉があります。英語で言えばメタ・フィジクスです。これは、アリストテレスの残した大量の著作を分類するときに、形而(フィジクス)について書かれた本の上にあった著作として分…

本日産経「正論」より

2010/03/26 22:52 京都大学名誉教授の市村真一氏の正論「希望的観測では首相は務まらぬ」から 永田町界隈の風刺話を聞いた。 「東京には、正体不明の怪鳥がいる。日本人はサギだと言うが、中国人はカモと見、米国人はチキン、欧州人はアホウドリだと言う。本…