2019-09-04から1日間の記事一覧

犬と猿2

2011/01/05 20:16 去年の暮れに郊外型量販店のペットショップで紀州犬を連れた子供たちに会った。紀州犬は、真っ白な細身の体型だったが、これの気性がまた荒くて、ちょっと頭でも撫でてやろうと近づくと、歯を剥き出して威嚇してきた。子供達に聞くと、まだ…

犬と猿

2010/12/31 17:51 The Philosopher and The Wolf というマーク・ローランズの本を読んでいる。題名の通り、ローランズは哲学教授で27歳のときに一匹の狼の仔を手に入れブレニンと名付けた。それからの、ブレニンがジープの中で立往生を迎えるまでの、共に過…

奇跡の島 日本列島

2010/12/30 17:44 わたしたち日本人は、まずこの日本列島に生まれたことを感謝すべきと思います。 人類の祖先を、ミトコンドリアを頼りにずっとさかのぼっていくと、およそ50万年前のアフリカの大地にたどりつくといわれています。そこに生まれたたった一人…

開戦前夜のあれこれ2

2010/12/20 15:04 昨夜は日ソ中立条約締結について書いた。松岡洋右外相とスターリンとの間で条約が結ばれたのである。しかし、これはドイツからしてみれば非常におかしなことである。なぜなら、日独同盟とは、そもそも防共協定が深化した条約であり、ソビエ…

開戦前夜のあれこれ1

2010/12/19 21:45 新名丈夫氏は「竹槍」事件で知られる。日日(現毎日)新聞の記者であったが、この記事「竹槍では間に合わぬ」により東条英機の怒りを買い、37歳にもなるのに陸軍に懲罰入隊させられた。氏が黒潮会(海軍省記者クラブ)に属していたことか…

真実(湯川秀樹の言葉より)

2010/12/17 22:42 現実は痛切である。あらゆる甘さが排斥される。現実は予想出来ぬ豹変をする。あらゆる平衡は早晩打破せられる。現実は複雑である。あらゆる早合点は禁物である。それにもかかわらず現実はその根底において、常に簡単な法則に従って動いてい…

仮想と現実について

2010/12/15 23:12 一昨日の日記にある猫の話を書いた。この猫、雄の黒猫ちゃんだが、飼い主である女性が電話に出て話しはじめると、自分の昼寝を邪魔されたとばかりに飼い主の胸元まで飛びついて、受話器に猫パンチを加えるらしい。この話を書いていて思った…

電車は走る

2010/12/13 22:00 通勤電車に乗っていると様々なことに出くわす。近頃では電車の中で化粧をするうら若き女性を見ることは珍しくない。余り見たいとは思わないのだが、ついついどの程度の顔をしているものか興味が湧いてきて見てしまう。失礼ながら、これまで…

ニューヨークのスギハラ

2010/12/13 14:25 文藝春秋一月号を読んでいたら、感動的な文章に出会った。作家でもありエッセイストでもある岡田光世さんの「ニューヨークのスギハラ」という一文である。氏は東京生まれなのだが、ニューヨークに長年住まわれているため、帰国するたびに右…

白熱授業 ただし・・・

2010/12/12 19:16 ハーバード大マイケル・サンデル教授の白熱授業というのをテレビで見かけることがある。この教授、ポケットに片手を突っ込み、多くの参加者を前に、まるで大オーケストラのコンダクターの如く身振り手振りを交えて非常にカッコ良く指揮を、…

自傷行為と幼児虐待

2010/12/04 21:09 幼児虐待について考えていて、実の母親や父親による虐待は、形を変えた自傷行為ではないかという結論に至った。というのは、我が子の虐待に限らず、自分と近しいものを酷い目にあわせるという行為は、結局それをやっている当人も傷ついてい…

The Gargoyle

2010/11/28 16:05 今、わたしはガーゴイルという小説を読んでいる。実は一昨日、本好きのOさんがわたしのところへわざわざその真っ赤な本を携えてやってきて「面白いから読んでみろ」と差し出したのだ。本を貸してくれるのは有難いことだが、わたしは、まず…

記憶について

2010/11/26 12:04 先日CPU考を書いていたときに、ふと思いを廻らしたことがある。それはコンピュータのメモリーについてである。わたしはUSBメモリーを常時携帯しているのだが、こういったICチップのメモリー容量は飛躍的に、それこそ当たり前のことだが…

CPU考

2010/11/20 12:26 最近、寝不足続きで頭が重い。ついでに愛用のPCも何やらとても重くなってきている。両方とも過大な負荷がかかっているという意味では同じだが、PCが重いという表現はとても実感を伴っていて優れものだと思う。PC周辺の言葉、語彙には…

わたしの運命論(三島由紀夫と魁ごう)

2010/11/14 15:04 昭和45年11月25日と聞いてピンと来る人というのは、恐らくわたしと同じ50代以上の方であろう。この日に、三島は自決をした。腹を切り盾の会の学生長であった森田必勝に介錯をさせた。実際には森田は介錯できず、別の会員が三島の首…

昨日の続き

2010/11/06 19:18 さて、昨日の続きを書くことにしよう。 昨日は、カテゴリー認識というものについて書いた。日本人の苦手なrとlの聞き取りも、このカテゴリー認識が邪魔をしているせいなのだと、ある本から仕入れた知識を小売してみたのである。 それでは、…

相対性言葉理論2

2010/11/05 22:22 最近、言語というものに取り憑かれている。言語といっても、それは勿論日本語のことで、残念ながら、わたしはその日本語にしてもまだ満足に使いこなせる域には達していない。しかし、ものの本によると世界には8000以上の言語があるのだ…

今朝の産経 朝の詩(うた)

2010/11/04 22:10 これは、ささやかなわたしの秘密だが、産経を買って真っ先に読むのが「ひなちゃんの日常」である。このマンガは実にほのぼのとしていて、清々しい朝を迎えるのに相応しい。おそらく、作者の南ひろこさんもその辺のところは十分ご承知の上で…

日本語ガラパゴス論

2010/10/29 22:05 先日、日本語の曖昧さということについて書いた。日本語に限らず、言葉というものは本当に恐ろしい。言の葉と言うとおり、軽くてふわふわしていて、言葉の重みという言葉自体が撞着語のような気さえする。そのくせ、一度失言などをしてしま…

日本的核武装達磨論

2010/10/16 11:28 MXTVを見ていた。西部邁さんが司会役で伊藤貫氏をゲストに秋山何とか太子さんと三人で時事問題を話しあうという、つまり鼎談番組である。伊藤貫氏とは何者かと言うと、この人は国際政治・金融アナリストである。アナリストとは分析家のこと…

植物 陰謀のセオリー

2010/10/13 23:10 先日植物のパワーについて書いた。植物の特にヒーリングパワーともいうべき薬効についてである。古から人は植物に様々な病気を癒す力があることを知っていた。逆に恐ろしい毒をもつ植物があることも知っていた。国内ではトリカブトや夾竹桃…

植物のパワー

2010/10/11 23:33 今、NHKスペシャルを見ている。これは新薬製造をめぐる国際的な問題をクローズアップしたものである。 植物は動物に影響を及ぼす様々な力を持っている。最も基本的なことを言うなら、わたしたち動物にとって不可欠な酸素の殆どは植物に…

永遠の0

2010/10/08 17:00 プロローグとエピローグがつながりこの本が完結する。そこに永遠の零が生まれたということになるのだろうか。プロローグ、そしてエピローグには米空母タイコンデロガ上の5インチ高角砲兵が迫りくる鬼神のようなゼロ戦の体当たり攻撃に慄然…

金木犀

2010/10/08 10:23 過ごしやすい良い季節になってきた。どこを歩いていても、金木犀の香りが感じられる。天上から降りてきたような匂い、とその源の分からなかった子供のころのわたしは思った。源を知ってからは、その芳しさゆえに、あの小さくて地味な黄色い…

留魂録より

2010/10/04 22:40 第八章 一、今日死を決するの安心は四時の循環に於いて得る所あり。蓋し彼の禾稼を見るに、春種し、夏苗し、秋苅り、冬蔵す。秋冬に至れば人皆其の歳功の成るを悦び、酒を造り醴を為り、村野歓声あり。未だ曾て西成に臨んで歳功の終るを哀…

立体視について

2010/09/28 20:34 いささか旧い話になるが、わたしはアバターを3Dではなく2Dで見た。この作品は3D時代の幕開けを告げるものであっただけにつくづくも悔しい。映像はモノクロ無声の時代からからトーキーへ、そしてカラーへと進み、今や3Dが当たり前の時代…

嫁かないひと

2010/09/26 07:23 朝からトーク番組を見ていた。壇ふみさんと阿川佐和子さん、それに黒一点の藤竜也さんの三人のおしゃべりがとても楽しかった。 女性お二人は共に有名作家の娘さんで、これほど魅力的な女性も珍しいと思うのだが、どういうわけか揃って独身…

白鳳よ木鶏たれ

2010/09/24 23:19 白鳳が破竹の60連勝を成し遂げた。わたしは、朝青龍も嫌いではなかったが、横綱として最も大切な風格という点において、白鳳に迷わず軍配を上げる。わたしは、朝青龍の相撲を見るたび、あるいは白鳳の相撲を見るたびにいつも思うのだが、…

秋霜烈日バッジが泣いてるぜ

2010/09/22 13:12 何日か前に菅谷さん冤罪事件を日記に書いた。文芸春秋に載った清水潔氏の記事を読んで、正義感の人一倍強いわたしは大いに憤慨した。 わたしは幼少の砌「きつねのおうさま」という絵本を読んで、はらわたの煮える思いというものを生まれて…

ミニスカ革新論

2010/09/19 17:31 昔、もう40年以上も前のことだと思うが、ツィッギーというイギリスのモデルがミニスカートで登場して大変な評判になった。ツィッギーとは Twiggy で、小枝という意味である。その綽名のとおり、非常に痩せていて、余計な話だが、わたしな…