愚かさと神

頭が良くとも愚かな者はいくらでもいる。頭が良い者ほど愚かと言ってもよいほどだ。

それが証拠に宗教にはまる輩だ。輩というのは侮蔑の言葉である。わたしはそれほどに宗教にはまる奴らが嫌いである。しかも奴らは大人しく自分だけはまっていればよいものの、周囲の者まで巻き添えにするのだ。

いいか、宗教中毒の者たちよ。

神は存在する。だがそれは、己自身だけにしか影響を及ぼさない。神の定義は全能である。が、お前などに神が及ぼすのはお前自身の小さな肉体と薄弱な精神でしかない。全能の神は全宇宙を司るが、その広大な宇宙の卑小な、ゴミにも等しいお前に神がその全能を及ぼすなどと考えるから、お前は愚かなのだ。

動物たちを見よ。あるいは草木を見よ。彼らは分を弁えていて、決して愚かな行いをしない。愚かに見えたとしたら、それはお前の目が節穴だからだ。彼らこそ、神の摂理を知る者たちである。己の中の神を知る者たちである。