輝虫(新昆虫記4)

2011/12/29 00:03


週刊新潮川上未映子さんのオモロマンチック・ボムに次のような話が載っていた。

最近、わが子におかしな名前をつける親が増えているらしい(わたしは、川上女史こそ、自分のコラムによくもこんなおかしな名前をつけたな、と思っているのだが・・・)。
で、その代表的な名前が輝宙だそうだ。これ、なんて読むかというと、ピカチュウ
わたしもこの歳にもかかわらずピカチュウは大好きだが、いくらなんでも・・・、とやはり思ってしまう。

「あなた、このお名前は、なんてお読みすればよろしいので・・・」
「はい、ぼくピ、ピ、ピカチュウです。ピ、ピ、ピカッ~」

その川上未映子さんが、ご自分のブログ「純粋悲性批判」にこれまた面白いことを書かれている。

甥っ子は電話を拒否
このように、曇りがおもおもしく茂げり垂れてる最中に、暖房器具がないので、寒いわけで、厚手の靴下をはき黙って部屋で仕事をするというのは、行ったことないけれどもなんとなく北欧の気分で、いいね。
しかしあまりにも何の音沙汰もないでの、大阪の5才の甥っ子に母親(姉)経由で電話をすれば、「みえこ、うーさい」ってな具合で最近は拒否されているわけで、生意気になったものです。「今度ね、ってみえこにゆうたげて」とか電話の向こうであしらわれたりしてるわけ。
先日、父親が倒れたときも、母親(姉)があわてふためくなか、ゼリーなどを食し、「とりあえず、お薬のんだら治るでしょー」と放ち、母親が「薬で、治らんかったらどうするの」ときけば「え、そしたらお薬、倍のんだら治るでしょー」とか云う始末。何が倍か。
そしてこの前、電話でわたしが、
「あなた、最近ピカチュウにご執心らしくって、わたしはとことん残念やわ。あんな誰も彼もが無反省に追いかけてるキャラクターをおまえも好きだなんて。どうやの。あんなの、単に黄色いだけですやん」と苦言を呈せば、
「えー、そしたらみえこがこどものときから大好きなドラちゃんはどう。ドラちゃんなんて、単に青いだけですやん」。
わたし、ま!つって、もういっかい、ま!つって、結局、ま!しか云えず終い。「じゃね!」とか云われてそのままプッ。曇りはよく見ると、真っ白であるな。