今日の迷言:2015.08.06

 

2015/08/06 20:26 

 

千鉤の弩は艶鼠のために放たず:日本人というのは、どんなことでもすぐに水に流してしまうという特別な性質をもった国民である。 

 

こんなことは、水が豊かな土地に住むものでなければできることではない。水に流そうにもその水さえ容易に見つからない中東やアフガニスタンなどの山岳地帯に住む人々にとっては流しようがないのである。 

 

今日は人類史上初めて核爆弾が落とされた日である。この一発によって幼児から老人まで、まったくアメリカに悪さをしていない無辜の人々が焼き殺された。まさに阿鼻叫喚の地獄が70年前の今日、広島に出現した。14万もの非戦闘員が犠牲になった。 

 

その広島の平和記念公園とやらには「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」との言葉が碑に刻まれているのだという。 

 

さて、この言葉の主語はいったい誰なのだろう。そもそも、この言葉は誰によって創案されたのか。 

 

これがもしも日本人の考えた言葉であるとしたら、これほどおかしなことはない。アメリカ人がこれを創案し、日本人に対しこのような愚かな人道に悖る過ちは二度と起こしませんと誓ったというのなら、まだまだ許せぬ気持ちは残るとしても、胸元をなんとか通って腑に落ちていく言葉ではある。

 

しかし、もしもこれの主語がわたしたち日本人であり、わたしたちがこのような「過ちを繰り返しませぬから」と言っているのであるとするなら、こんな文句を考えた者も、こんな文句をそのまま石碑にした行政府の人間も相当に頭のおかしな人であったに違いない。そして、こんなものをありがたそうにいつまでも拝んでいるわたしたち日本人というのも相当に頭のおかしい国民である、と言わざるを得ない。

 

 

 

第一、こんな慰めにもならぬ言葉を聞かされた14万もの犠牲者たちが安らかに眠れるはずがない。 

 

日本人は本当に劣化した。なんでもかんでも水に流してしまったせいで、真の怒りを忘れてしまったのだ。

 

こんな非道をされて、こんなにあっさりと、心の底から喜んでかつての敵と同盟を結べるという精神。

 

 

 

日本人とは、本当に、頭のおかしい人たちである。