怒鳴怒トランプはジョーカーか

2016/05/09 15:47


いよいよかのトランプ氏が共和党の大統領候補となるらしい。民主党はヒラリーで、こちらも候補になるであろう。

わが国にとっては、どちらに転んでも災難となるであろう。

合衆国大統領というのは、世界で最も政治的権力を持つ人物である。なにせ、合衆国大統領はどこの国に行く際にも黒いカバンを携えていくらしい。それが本当に鞄状の姿をしているのか、それとも単にスマホのようなものなのか、わたしは寡聞にして知らないが、一瞬にして世界を滅亡させる力を持つものであることは想像できる。

だから、このような力を持つ大統領に頭のおかしな人物が選ばれることだけは御免こうむりたい、と願うのみである。
ドナルドトランプ氏が果たしてその言動の通り、ドラスティックな人物なのかどうかは分からない。単にポピュリズムに阿っているだけのような気もするからである。

いずれにせよ、今のアメリカが人体でいえば慢性の病に罹っていることは確かである。神経質でヒステリックになり、内にこもり、排斥的になってきていることだけは確かである。かつての民主主義の守護神的な態度は消え、より利己的で狭量な、ただの国に劣化してきていることは確かである。

わたしたちはやがて、これまで保守も革新も大きな間違いをしてきたことに気が付くであろう。安保条約など所詮、砂上の楼閣に過ぎなかったことに、双方がはっと息を呑んで思い知らされるときがくるに違いない。シナが尖閣をはじめ、わが国のテリトリーを侵そうと手薬煉引いているときに、頼りの米国は、それを好機とわが国により米軍駐留費を出せと要求してくるに違いない。彼らはそれをボディガード料とは言わないが、実態はその通りだからである。

このようなときに、まだ9条を崇めるひとたちがいることが、わたしにはとても信じられないのだ。