国籍と日本人

2016/09/15 11:00


かの蓮舫女史がまたぞろ話題になっている。またぞろというのは、民主党政権時代に、仕分け事業だとか何だかで「スーパーコンピューターは1番じゃなきゃだめなんですかぁー」と叫んで顰蹙を買ったことが思い出されるからだ。そんなの、1番じゃなきゃだめに決まってるじぇねぇか、と誰しもが思ったに違いない。

オリンピックで金を目指して頑張らなければ入賞することさえ覚束ないであろう。この人の頭の中はいったいどうなっているんだろう、とわたしなどは思ったが、その危惧はやはり誤っていなかった。もともと日本人のメンタリティーではなかったのだ。

台湾の国籍を持っていた上にそれを隠していたことがいよいよ明らかになってきたのだ。それを指摘されると嘘をつきまくった。うっかりしていて、除籍されているものとばかり思い込んでいた、そうだが、過去の自分自身の発言が克明に記録されていた。

それにしても民主党改め民進党である。この党にはもともと常識も良識もないことは分かっていたが、二重国籍のものを閣僚に据えていたのである。これが大問題でないとしたら、わが国には大問題などどこにも存在しないことになってしまう。

 「お父さんが台湾の人だから、何かおかしいかのような発想が一連の騒ぎの中にあるとすると、極めて不健全なことだ。多様な価値観を認めるわが党が目指す方向とは全く異なる」

多様な価値観を認めることにやぶそばではないが、これが岡田克也代表の発言というから、いくら理路整然と間違いを犯す性癖を持つ人物とはいえ、その欺瞞には驚かされてしまう。それとも何が問題にされているのかが本当に分かっていないのだろうか。

日本人は島国に生まれ育った民族である。大陸国家とは違って、よそ者が密かに侵入してきて何食わぬ顔で生活していたとか、大規模な侵略にあった経験を持たない。

それゆえに、国籍については寛容というより無関心なのだ。蓮舫女史のような国会議員にさえ二重国籍のものがいるのだから、日本国中のいたるところにこのような人物が存在する可能性がある。
本人にその自覚がない場合はまだしも、確信と何らかの意思をもって二重国籍を維持しているのであれば、それはわが国の安全保障面で大きな脅威になるのではないのか。

蓮舫女史の件によって、かえって法律の改正が妨げられるとしたら、これは本当に忌々しき事態と言わざるを得ない。少なくとも、国会議員の二重国籍を排除する法律の制定を急ぐべきである。