2020-01-05から1日間の記事一覧

菅直人のマッサカー

2016/06/17 15:39 以前に「マッカーサーのまさか」というのを書いたことがある。敗戦当時、マッカーサーは天皇陛下に代わる神のごとく持て囃されたが、実は日本を見くびっていたためにコレヒドールで酷い目に会わされていた。東京極東裁判はその意趣返しであ…

数楽

2016/06/17 12:17 わたしは音楽の授業が嫌いだった。このことは前にも書いた。音楽の授業は嫌いだったが、綺麗な先生が歌ってくれるローレライなどはとても好きだった。わたしは美に対するセンスが人一倍優れていたからだと思う。 算数はどうだったか、とい…

サンスー(算数)シー

2016/06/14 11:22 数学とは幾何学である。あるいは、数学とは仏教である。というのがわたしの持論である。偉大な数学者岡潔がお経を唱えていたのも首肯できる。 年寄りの繰り言のようで嫌なのだが、たとえば、奇数ばかり1から始めて100個足す。答えは一…

ロクヨン

2016/06/14 10:14 計画していた通り、ロクヨン後編を見た。金色のウロボロスがシンボルの駅で降り、バドミントンで大いに汗を流した後、地元に帰って見たのである。バドミントンもGGBBBADとは違い、20代中心のシャトルもフットワークも早い、したがって展…

ブラックホールに毛

2016/06/14 08:58 聞くところ(わたしはこれをマミとマイケルのバイリンガルニュースで知った)によると、かのホーキング博士がブラックホールには毛があるんじゃないか、という説を唱えているらしい。 年年歳歳、頭の外側と中身が薄くなっていくことを自覚…

酒はさんずいではない。

2016/06/09 13:23 酒という字、さんずいのようだがさんずいではない。なぜなら、酒に水は禁物だからである。 誰の訳だったか、フィリップマーロウのセリフに確かこんなのがあった。 「こんな上物のウィスキーを割るって、いったい何で割るつもりなんだい。ハ…

I,m off today

2016/06/07 21:38 ということで、映画を二本見た。 dead pool と end of kingdom。 コミカルとシリアス。 上映前にスタバでアールグレイを飲みながら truble in paradise を読む。最近、これがお気に入りの携帯になっている。ポケットサイズのパルプブックな…

挨拶2

2016/06/05 13:46 抗日戦勝70周年だかなんだかで、かのシージンピン氏が閲兵をやった。やったはいいが敬礼した手が違っていた。このひと、左手でそれをやったのである。 ただの馬鹿がやったのなら、笑い種で終わる。いや、お笑い種にさえならないであろう…

Windfall

2016/06/05 09:36 昨年の金賞に続き、今年も社内の業務改善で銅賞を頂いた。こういうのをWindfallというのであろう。嬉しい予定外収入である。 もちろん、すべて自分の懐に入るわけではない。みんなの協力があっての受賞なので、ささやかな飲み会をすること…

挨拶

2016/06/04 17:49 挨拶というものは大切である。そんな風にわたしも教えられてきた。犬や猫だって挨拶を交わす。親しい間柄であれば尻尾を振る。愛する主人には千切れんばかりに尻尾を振る。もちろんこれは犬の場合で、猫はむしろ相手に目をやらない。脳内の…

瞬間を生きるということ

2016/06/02 15:38 邦題で「今を生きる」という昨年亡くなったロビンウィリアムズが先生の役をやった映画がある。原題は"Dead Poets Society"という。直訳すれば「死んでしまった詩人の集まり」といった意味であるが、これではさっぱりわけが分からない。だか…

田児よ、がんばれ!

2016/06/01 13:35 先日、書いている本人さえ反吐が出そうな話を書いたので、口直しにこれを書く。直会というやつである。 わたしはBAD-BOYである。いやBAD-GGと書くべきか。いずれにせよ悪いことも決して嫌いではないが、この場合のBADはBadmintonのこと。 …

ひとを馬鹿にするよい方法

2016/05/29 20:37 人をバカにする一番良い方法は、その相手を無視することである。逆に言えば、バカを相手にしたときは無視するにかぎるということである。 最も高度な無視の方法は、自分自身さえ相手を無視していることに気が付かない、という超スーパーエ…

奔訳 白牙16

2016/05/16 22:07 後方の狼たちはこの若い狼と衝突し、彼の後足や横腹に噛みついて不快感をあらわにした。食料の欠乏とそれによる群全体のイラつきが背景にあるとはいえ、つまりは、彼自身が不要なトラブルを招いてしまったわけである。が、若さゆえの未熟は…

安涙

2016/05/19 18:15 かの、拉致被害者の一部を日本に連れ戻したことで一躍男を上げた小泉元ライオン首相が涙を流したらしい。 それも、日本人の為ではない。聞くところによると、トモダチ作戦に参加し、そのために被爆したと訴えているアメリカ人に対する憐憫…

奔訳 白牙15

2016/05/14 14:51 第二部 第一章 牙の闘争 男たちの掛け声や橇を引く犬たちの活発な吠え声を最初に聞き、そして消えようとする火輪の中に男を後一歩のところまで追い詰めておきながら、さっと最初に身を翻したのも雌狼であった。群はしかし、せっかくの獲物…

怒鳴怒トランプはジョーカーか

2016/05/09 15:47 いよいよかのトランプ氏が共和党の大統領候補となるらしい。民主党はヒラリーで、こちらも候補になるであろう。 わが国にとっては、どちらに転んでも災難となるであろう。 合衆国大統領というのは、世界で最も政治的権力を持つ人物である。…

奔訳 白牙14

2016/05/08 11:43 彼は新たなアイデアを実行に移した。火の輪を大きく広げたのである。そして、その輪の中心に陣取って座り込み、尻の下には夜具を敷いて解けた雪に濡れるのを防いだ。 こうして彼が火のシェルターの中に消えてしまうと、いったい何が起こっ…

白牙 第一部を訳し終えて

2016/05/08 09:40 白牙は、荒野の呼び声と対を成す名作である。ただその分量は呼び声よりもかなり多い。 わたしは両者とも何度読んだか分からないくらいに読み、そしてオーディオブックで聴いた。両者は、甲乙つけがたい名作、というよりは、二つ揃ってこそ…

奔訳 白牙13

2016/05/04 20:00 彼は思い切って橇を出発させようと試みた。が、火から離れた途端に勇敢な狼が彼に跳びかかってきた。しかし、わずかに届かなかった。彼が慌てて跳び下がったので事なきを得たのだが、太腿からわずか十五センチほどのところで顎が閉じた。残…

哲学につける薬5

2016/05/04 14:29 哲学というのは本当にくだらない。本心からこんなことを言うのは、勿論わたし自身に幾分哲学者的な、いや小哲学者的なところがあるからである。今、小という字を冠したが、これが大であろうと中であろうと、くだらないものに何を冠しようと…

奔訳 白牙12

2016/05/04 09:23 薪を火の上に積み重ねているときに、ふと彼は、かつて一度も感じたこともなかったわが身に対する感謝の念を覚えた。筋肉の細やかな動きを観て、精巧な指の機構に感心した。火灯りのもと、彼は指を一本づつゆっくり閉じたり開いたりし、ある…

奔訳 白牙11

2016/04/28 08:04 しかし、寝床に入っても安眠はかなわない。瞼が重くなって閉じようとするたびに狼どもが近づいてきて襲い掛かろうとするからである。もはや目を凝らして見る必要さえなかった。狼は焚火の周りにうようよいて、彼を取り囲むように小さな円を…

奔訳 白牙10

2016/04/24 19:53 第三章 飢餓の叫び その日は幸先よく始まった。夜の間に一頭も犬を失わずにすんだので、彼らは心も軽く暗くて寒い静寂の中、橇を進めた。ビルは前夜自らが口にした不吉な予言を忘れてしまったかのようで、日中に犬たちが悪路で橇をひっくり…

哲学につける薬4

2016/04/25 21:47 「AIは哲学者の夢を見るか」というのを書いたことがある。 例のTS(テクニカルシンギュラリティー)に言及したものである。TSは技術的特異点と訳される。技術的特異点とは、AIがこのまま指数関数的に進歩を遂げていった場合、2045年ころに…

奔訳 白牙9

2016/04/22 20:36 ビルは手を振り大声を上げて脅かしてみせたが、獣は少しも動じる気配がない。ただ、彼らにも感じ取れたのは、 その獣が少し警戒感を強めたことであった。だがそいつは、そのたった今でさえ彼らを飢えを満たす対象としてしか捉えていない。…

ぽっぽ屋とレビー小体型認知症

2016/04/21 11:46 GYAOで「BOSS」というのをときどき見ている。シカゴを舞台にした権力闘争の話なのだが、主人公のシカゴ市長トム・ケインは、自らが認知症に侵されていることを知っている。その認知症はレビー小体型と言われるもので回復の見込みはない。そ…

奔訳 白牙8

2016/04/19 19:58 そうして太陽が顔を出そうか出すまいか無駄な逡巡を繰り返している頃、ビルは橇に縛りつけたライフルを抜き出しながら言った。「お前さんはこのまま橇を進めて行ってくれ。俺はこの目で見て確かめねばならねぇことがあるんだ」「そのまま橇…

奔訳 白牙7

2016/04/12 21:55 慌てる風でもなく、不幸な事実を拒否するかのようにビルは首を回して、その場から犬の頭数を数え始めた。「なんでこんなことが起こったんだ?」彼は悲愴を面に出して言った。ヘンリーは肩を竦めてみせる。「分からねえ。ただ、片耳の奴があ…

哲学につける薬3

2016/04/16 17:33 実人生にとってどーでもいいようなことを、何の現実的利益もないことを大真面目な顔をして考えるのが哲学者といわれる人種である。たとえば、「わたし」がこの世に生まれたのは偶然であったのだろうか、それとも必然であったのだろうか、な…