♪ラーメちゃんたら・・・

2016/07/04 08:40

ギッチョンチョンでパイのパイのパイ、と続く。東京節と言われる歌である。子供の頃、これを聞いた記憶が微かに残っている。

ところで、分数についてである。近頃は分数の計算ができない学生が珍しくないらしい。分数と言っても部分分数ではない。1/2+1/3とかが計算できないのだそうだ。そんなバナナ! が1房6本あったとする。
すると、先ほどの答えが5本、つまり5/6であることはすぐに分かる。

ここで、1/2においても1/3においても、1とは一房のことである。
たとえ小学生でもこの1を林檎1個と考える者はいまい。

しかし、いい齢をした大人の中にもこの1を無花果だの人参だの山椒だのにしてしまう者がいるらしい。道理で分数の計算が出来ないわけである。

1とは数学においても算数においても1である。数学と算数でその定義が変わるはずがない。
それは1つの円のことである。円は3分割も7分割も17分割もできる。n分割が可能である。だから、分数とは一つの円を等分に分割したものと考えればよい。

1/2と1/3の和は、円は一周2πであるから、πと2/3πを足して、5/3*π=5/3*180°=300°となり、300/360=5/6となる。

勿論上は、理屈を述べただけで、6Pチーズの好きな小学生なら、これの半分が3個で、三分の一が2個であることは容易に理解するであろう。


1×2=1÷1/2 これは果たして数学なのだろうか。

こういうのを木に竹を接ぐような、というのではないだろうか。

1×2は、1×2=2で、これ以上単純化することはできない。これを1÷1/2に変形するには高級テクニックが必要と思われるが、そもそもそんな必要がない。1×2という独立した系なのだ。

1÷1/2にしても、これはこれで独立した系である。

だから、これはまさに木に竹を接いだ式なのだ。

1÷1/2は、分数にすれば、1/1÷1/2であるから、2×(1/1)÷2×(1/2)となり、

2÷1=2と変形できる。

つまり、1×2=2÷1となる。これは、1×2=20÷10でも1×2=60÷30でもいいわけで、

いよいよこの式の欺瞞性が明らかになってくる。つまり、これはインチキ数学なのである。