光陰矢の如し

2016/11/07 15:19

英語で言えば time flies like an arrow であるが、どちらにも矢が使われているのが面白い。

わたしは、光陰の文字が好きだ。光陰は光と影の意味であるが、世の中すべての出来事ととってもよいだろう。
ただわたしは、これを曲解して、時間とは光である、と解したい。

たびたび言っているように、わたしたちの過去ははるか彼方にあり、今の今もどんどんと光の速さで遠ざかっている。
138億年という宇宙の年齢は、実は距離で測っているのである。

だから、わたしたちの過去も距離で表すことができる。○○光年離れたあの光球の中で僕は生まれた、とか、あの△△光年離れた光球の中で僕はXXと恋をしたのだ、とかである。

しかし、この光球は宇宙の中に無限にあるわけである。しかもそれらはまったく互いに干渉しあうことはない。いわば、まったく干渉しあうことのない極大から極小まで無限の数の光のシャボン玉がこの宇宙には満ち満ちているのである。

極少のシャボン玉は、今生まれたばかりのものである。極大のそれはこの宇宙そのものの大きさを持つ。そしてこれらはすべて光の速さで成長し遠ざかっていく。

光陰シャボン玉の如し、time flies like soap bubble なのである。