みんな、暇なのか

世の中、鳥ではなくヒトが囀りまわっていて騒々しい。大統領も囀れば脳学者とやらも囀る。

これもおそらくコロナの影響なのだろうが、そんなに囀らなきゃいけないことなのだろうか、と思うようなことばかりである。

鳥たちが囀るのは、これは子孫繁栄のためであって、自分の遺伝子を後世に伝えられるかどうかという、いわば命懸けの行為である。

ところが、件の脳学者などは、何の関係があるのか、共通一次かなんかでマスクをきちんと鼻までしなかった受験生の肩をもつ余り、何の咎もない試験監督者や施行者側の非難をしている。

これはいったいどういうことなのか?

そもそも鼻マスク男(受験者)の新聞社への応えがおかしいではないか。

曰く、メガネが曇って答案用紙の文字が見えない。メガネをした受験者など他にも大勢いたはずだが、彼以外にそのような苦情があったとはどこにも書いていない。

それに、である。メガネが曇るような室温というのは、どんなに高くとも15℃以下くらいでなければならない。それ以下でないと、いくら息を吹きかけてもメガネは結露しないはずだ。そんな寒いところで試験を受けさせられたら、それはもう非難轟々となるであろう。

だからこの鼻マスク男の言っていることは九分九厘嘘である。

そのような嘘つきをどのような理由で庇わなければならないのか、わたしにはさっぱりわからない。

「後で事情を聞けばよい」とおっしゃっているようだが、それでは何のためのマスク規制なのか意味が失われはしないか。万が一こんな男が近くにいて受験者が感染したなんてことにならないように、実施者側もいろいろ気を揉みながらルールを作ったのではないか。

あなたの脳味噌が優れていることは世の中周知の事実だが、茂木さん、あなたの感覚の方は大分世間一般とその捉え方が違っているようにわたしには思えてしようがない。

それにしても気の毒なのは、こんな男と一緒に受験しなければならなかった受験者たちである。