何という小さな世界に生かされていることか

この世、というか、この宇宙を果てしないとか、無窮だとか、無限だとか、そんなふうに教えられたしそう思ってきた。


大きな間違いだった。


わたしたちは、何という狭い窮屈でまったく自由のない世界に生まれ生きていることか。今はそう、こころの底から思っている。


わたしが大きな人間だと言っているわけではもちろんない。

この宇宙はまったく、無限ではない。わたしたちは、DNAという4ビットのコードでプログラムされ、この宇宙そのものもプログラムされた、閉じた系である。


そう思ったことがない者がいるなら、わたしはおめでとうと言ってあげよう。


なぜなら、わたしは数学に弱いが、いずれリーマン予想は解決するであろうし、piとeとの関係はとっくの昔にオイラーによって明らかになっている。


これらは、この宇宙が閉じていることの証左であり、宇宙が閉じていることはイコール我らの運命も最初から最後まで決まっている、ということである。


宇宙は狭い。我らは一回生を、予め定められた人生を生かされているだけなのである。

何という恐ろしいことであろう。わたしたちは、まったく宇宙と一体なのである。非常に精緻だが、小さな小さな一部に過ぎないのである