戦争はビジネスである

2015/12/14 11:37

戦争は様々な理由によって起こる。原因は多数あるわけだが、どんな戦争であれ、それが商売につながるのは古今東西変わらない。世の中には目ざとい輩がうようよしている。

武器商人などもそうだが、いわゆる春を売る商売だって例外ではない。需要があれば供給があるのは経済の基本的な性格であるから、なにも国家権力が「強制的」に売春婦を集めなくても、そういう商売の得意な連中があの手この手を使ってあっという間に商売道具たる若い玉を集めてしまうであろう。

ところが、どうしてもこれに国家権力を結び付けたがる「お人」がおられる。その代表が自民党代議士であった河野洋平さんである。
これはわたしの僻目かも知れないが、このお方は自分の言ってしまったこと、すなわち「従軍慰安婦は国の強制であった。そう受け取ってもらって結構です」という、取材者に対して思わず口を滑らしてしまった(としか受け取れない)発言が今途方もなく大きな問題になってしまっていることに対し、何とかその綻びを取り繕おうとしている、あるいは客観的には恥の上塗りをしている、としか見えないのである。

このお方は、戦後、日本を最も貶めた政治家、などと貶められているが、いつまでたっても、ただ口を滑らしてしまっただけのことに自ら捉えられてしまって、その言い訳にこの後も死ぬまで終始していかなければならない、そういう意味で本当に政治屋らしい政治屋である、とわたしは思う。

何度も言うけれども、戦争は商売人にとってはまたとないビジネスチャンスなのである。彼らには政治家など及びもしない知恵がある。まさに生き馬の目を抜くほどの才覚があるのである。
従軍慰安婦問題などというのは、女性蔑視でも人権問題でもありはしない。そんなものに結び付けて、自分たちの政治的スタンスを優位にしたい輩がいるというだけのことだ。

従軍慰安婦というのは、戦争に結びついたただのビジネスであった。それだけのことである。


今日(12月28日)、日韓外相会談が行われる。従軍慰安婦をめぐる攻防である。

それにしても、彼の国とはなんとプライドのない国家であろうか。仮に自分の国の女性が官憲などによって強制的に売春婦にされるのを指をくわえてみていただけだったとしたら、それだけでも国民や国の程度が知れるというものだ。

また、ありもしないことをでっちあげて、わが国から金品を掠め取ろうというなら強請たかりの汚名を着せられても仕方があるまい。

どちらにしても、国の恥になるだけのことを臆面もなく国際舞台でやってのけようとする。アブノーマルというより他にない。