丸山議員の差別?発言に想う

2016/02/19 09:53

 

最近、国会内だけを騒がせている例の丸山議員の発言についてだが、これは、今の世の中の、とりわけわが国の世相を如実に顕している事件というよりない。

わたしに言わせれば、人が何か口にすれば、それを聞く者が100%確実にその意図を理解することはありえない。そればかりか、敢えてそれを曲げて捉えようとするものが少なからずいる。非常にいやらしいことだが、これは覚悟せねばならない。特に国会などで発言する場合には上げ足を取られたり丸山議員のように曲解されたりは日常茶飯事であろう。だから、議員自ら述べているように、政治家たるものは余程言うことに気をつけねばならない。

さて、わが国の世相と言ったが、とかく今のわが国は「人権」とか「差別」という言葉が幅を利かせている。「人権」、「差別」という言葉が肩で風を切って、大手を振って道の真ん中を歩いている、というイメージが浮かんでしまうのである。
何につけても、人を批判するのに「差別」ではないか、とか、「人権」に関わる、などと大仰に騒ぎ立てれば、自分は安全な所にいて、容易に相手を打ち負かすことができるという、今はそういう時代に成り下がってしまったのである。

丸山議員の主張を黒人に対する差別だ、と感じる人はいったいどういう国語能力の持ち主なのであろうか。
potatoをpotatoeと綴ってしまったバイスプレジデントや、歯舞を読めない北方領土担当大臣よりも、わたしにはこちらの方が余程国語能力がないのではないか、と思えてしまうのだ。

わたしの国語力も怪しいものだが、少なくともわたしには議員にアメリカ黒人に対する差別意識があるとは思えないし、むしろ、米国に対する尊敬の念を感じる。
丸山議員を批判するのは全くの筋違いである。それが証拠にアメリカからは何の批判もないではないか。
新聞よ、朝日よ、きみ騒ぎ立てることなかれ。