ムンムンムーン

例の、例のなにかとわたしたち日本人の逆毛を撫でることの多い、いやともすれば逆鱗を刺激することがままある文在寅韓国大統領についてのことだが、もちろんこれはフェイクの可能性大であるから、相当に割り引いてものは言わなければならないことは承知の上で、わたしが一度も読んだことのないHANADAという雑誌によると、このひとが金正恩氏に忠誠を誓ったというという宣誓の文書が残されているのだという。

 

最初に断ったとおり、こんな話は相当に割り引いて考えなければならないにしても、火のないところに煙は立たないわけで、現に煙はあちこちから相当に立ち上っている(海自へのレーダー照射、従軍慰安婦についての日韓合意の反故、徴用工問題の蒸し返し、GSOMIAの破棄、かと思いきや破棄の取り消し、等々)ので、やはり、HANADAがスクープ?した火は、炎上とは言わなくとも小火程度には燻っているのではないか、という気がしてしまう。

 

そして、もしもこれが事実だとすると、こういう恐ろしい方程式が成立してしまうと思うのだが、どうだろう。

 

つまり、金正恩からしてみれば、これはムンさんに対してのブラックメールに大いに利用できる、ということになりはしないか、ということである。

わたしが金正恩なら絶対にこれをやる。

俺の望むとおりのことをしなければ、いいか、おまえが俺に忠誠を誓ったことを公にするぞ、と仄めかしてやるであろう。

 

そうすればムンは、過去の彼の国の大統領が地位の失墜と共にどのような目に遭うか肝に銘じて知っているはずであるから、まさにパペットのごとく、それがどれほど滑稽で間抜けに見えようともわたしの思い通りに踊るであろう。

 

上は、わたしの幻想、杞憂であろうか。わたしは悲観論者である。しかし、悲観論者の特性として、ものごとを少しは深く掘り下げて見ることができると自負している。

ムンの北への追従的な、阿諛そのもののような態度、そして北のムン、あるいは韓国への軽蔑的な態度を見ていれば、この方程式の解は、やはりHANADAの言っていることが解ではないかという気がしてくるのである。