矛盾について

2016/07/17 14:26


パラドックスというものを最も端的に表したのが、この「矛盾」というやつである。

どんな盾でも貫き通す(つまり如何なる敵の防御も破る)ことのできる鉾。一方、どんな鉾も阻止する(つまり敵の攻撃から防御する)ことのできる盾。

この鉾をもってこの盾を突けばどうなるか?というのが「矛盾」のパラドックスである。

SDF(自衛隊)は、いわば強力な盾たらんとしているかのようである。
しかし、本当にこの盾がいかなる鉾にも耐えられるか、というとそのようなことは現実的にあり得ない。つい先日、織田邦男元空将が堪りに堪りかねたかのように漏らした?東シナ海をめぐる日中の攻防についての発言は、あのシナならやりかねないと誰しもが納得できる内容のものであった。しかも盗人猛々しくも空自の方が自分たちにレーダーを照射したというのである。

盾というのは、いつまで経っても盾でしかない。「矛盾」を解決する唯一の方法は、最強の鉾を持つことでしかないのである。最強の鉾とは、現状においては核ということになるであろうが、たとえ通常兵器しか持たなくとも、最強の鉾足らんとする気概があれば、それだけで敵は攻撃を躊躇うであろう。

つまり、最強の鉾こそが最強の盾ともなり、「矛盾」を破ることが出来るのである。