「日本よ、永遠なれ」の書評紹介

2010/04/25 23:47


今日25日の産経新聞「読書」欄には、IQ84という、わたしのお頭の程度には丁度良さそうな本の書評と並んで次の本についても面白い書評が載っていた。

1、山谷えり子さんの「日本よ、永遠なれ」止めよう、民主党政権の独裁と暴走
2、川添恵子さんの「中国人の世界乗っ取り計画」
3、樋口武男さんの「先の先を読め」複眼経営者「石橋信夫」という生き方

どれも読みたくなったが、今日は1、の日本よ、永遠なれについての書評が、これだけでも一読の価値があると思うので紹介させていただきたい。
書評されているのは、渡辺昇一氏である。

「それについては、あんたにだけは口を出してもらいたくないよ」
 ということがある。
例えば、まともな家庭を作ったことのない人に、家族に関する法律作りには口を出してもらいたくないということである。(神父、修道女などは別だ」
 ところが、戦後の日本で声高に家族や子供の教育を論ずる女性の中には、まともな結婚、まともな子供の育て方、まとまな親の面倒見などしたこともなく、またする気のない人がヤケに目につく。現内閣でも福島大臣や千葉大臣などがその種類に属する女性とお見受けして暗い気持ちになっている。こういう人たちは、ルソーやレーニンの後継者だ。ルソーは人類が「よきもの」としてきたものを全部否定した。家族も私有財産も文明もすべて悪である。そして彼は家庭を作らず、女に産ませた数人の子供は孤児院の前に捨てた。こんな人の思想を金科玉条とする人たちが日本の閣僚にいることがいかに日本にとって恐ろしいことであるか。
 このルソー・レーニン派に真正面から立ち向かってくれている貴重な人が山谷えり子さんである。彼女は3児を育て、父を愛し、母を愛して共に学び、祖母を尊敬する人だ。サンケイリビング編集長として、女性のために種々の具体的提案を行い、それを実現するのに働いてきた本物の生活重視派である。そして政治家になってからも、内閣府政務官首相補佐官として"まともな教育"の実現に実績をあげてきた人である。
 この山谷さんが今の政府のやること、やりかけていることを見て、心の底から危機感を持って書いたのが本書である。山谷さんは戦後育ちである。そして若い頃に安保反対のデモを見、毛沢東文化大革命に浮かされた反体制運動や大学紛争を見てきた。その時代の愚劣極まる思想が今の内閣に生きている。こんな党が参議院過半数をとったら、暴走はとどまるところを知らず亡国に通ずる。本書は、この危機を具体的に語っている憂国の書である。みんなの話題にしてもらいたいと思う。

 わたしはこの本を是非読もうと思っています。扶桑社新書で750円。皆様もどうでしょう。