挨拶

2016/06/04 17:49

挨拶というものは大切である。そんな風にわたしも教えられてきた。犬や猫だって挨拶を交わす。親しい間柄であれば尻尾を振る。愛する主人には千切れんばかりに尻尾を振る。もちろんこれは犬の場合で、猫はむしろ相手に目をやらない。脳内の愛情ホルモンであるオキシトシンのレベルが高いほど目を見ないのである。人間とは逆なのだ。

彼らの場合、感情が極めてストレートだから、嫌な相手に尻尾を振ったり、あるいは目をそらしたりなど絶対にしない。
人間はどうか? 嫌な奴にも挨拶をしなければ、たちまち非難を浴びせられるか村八分にされるかである。だから、嫌な相手に対しても挨拶が必要になってくるのだ。それは偽善以外の何物でもない。相手にもそのような偽善は容易に伝わるであろうから、最初からしないほうが良いのだ。

しなくてもよいそのような挨拶をして、相手の感情を逆なでするような、馬鹿じゃないのか、それとも喧嘩を売っているのか、というのがいたりする。

コン チワ

何が コン チワ だ。

わたしは、いえわたしたちはちっとも悪くありませんから! それが、その言葉の裏に隠された、実際は無神経に、露骨に表出されたおまえさんの心なんだよ。

挨拶が大事だみたいなことを偉そうに人様に向かって言う前に、もう少し内省というやつが必要なんじゃないのか。

コン チワ

そんなものは喧嘩の啖呵と同じなんだよ。