AR,VR

2016/07/27 13:16


ポキモンゴーとやらが流行っているらしい。うちにも一匹ピカチューがいて、ときどきピカー、とかピカピカよ、と可愛い声を上げたりしている。

で、ポキゴーであるが、これはAR(augmented reality)の一種で、拡張現実と訳されるテクノロジーを利用したものである。GPSによるスマホの位置情報とポケットモンスターたちの映像を組み合わせ、モンスターボールで彼らを捕獲するという、極めて単純な技術なのであるが、以前にイングレスという同様のソフトがあったとはいえ、ゲーマーやゲームおたく達にありがちなオビシティ(肥満)や運動不足という弱点を逆に利用するという巧妙なマネタリー戦術に感心する。

ところで、わたしは、こういう技術の応用ということを考えた場合、ARは現実生活と密接につながった、例えばスポーツやマーシャルアーツなどとすごく整合性があるというふうに感じている。
ARにしろVRにしろ、AIの技術なしにはこのようなことは決して成し得なかった。たとえば、自動運転の技術にしても、自身の正確な位置や路面の凹凸や摩擦係数、周囲の車両や歩行者の動き、それに先の道路の混雑状況等、複雑に推移する何百何千という情報を瞬時に処理し衝突や追突事故、人身事故を起こさず、しかも確実に目的地へ最短時間で到達することが求められているわけである。

わたしは、このような技術は、テニスにもボクシングにもあるいはサッカーなどのスポーツにも応用が可能と考える。将来どのような形になるか分からないが、現在でもメガネのようなものを装着すれば、コンプとつながったAIが相手の次のストローク、次のパンチ、あるいは次のパスを人間などよりもはるかに早く的確に「読み」、知らせてくれるはずである。

ボクサーなら、相手のパンチをするりするりとかわし、蝶が舞い蜂が射すように相手を翻弄することができるであろう。
装着しないまでも、これをシミュレータとしてトレーニングに使う者もきっと出てくるはずである。

わたしはポキゴーなどまったく興味がないが、AR,VRの将来には非常な興味をもって注目している。