2019-08-07から1日間の記事一覧

プロメテウスの贈り物

2009/12/24 11:19 今日はイブである。わたしから皆様へのささやかなプレゼント、というわけでもないが小文を献じたい。 人間はプロメテウスから火というプレゼントをもらった。この「火」は命の比喩であり、また情熱の比喩でもある。人類は、果たしてこの火…

誰が為に鐘は鳴る

2009/12/21 22:16 除夜の鐘まで10日を余すのみとなった。歳をとればとるほど月日の過ぎ去るスピードが加速していくのを実感する。10歳の少年にとっては1年は人生の10分の1、しかし50歳のわたし(少し鯖を読んで)には50分の1でしかない。10歳…

右と左を峻別するもの

2009/12/20 15:42 左右、上下、明暗、悲喜、善悪、老若、男女・・・、わたしの不束な頭で並べ立てただけでもこれだけの対象語が思いつく。世の中は、実にうまく対象的に出来ている。対象にできているのは、たぶん動的な安定を保つべく神様が考え出されたこと…

もう一つのルール

2009/12/19 17:08 すみません。作者の名前を忘れましたが、有名なSF作家であった方です。森・・・、何とかさん。ええい、思い出せない。昔は記憶力がすこぶる良かったのですが、歳をとりました。 でも、作者への失礼は許してもらうとして、この人のショート…

すみません

2009/12/18 22:51 この「すみません」についてだが、日本人はよく外国の方から誤解を受けるようだ。 曰く、なんで日本人はしょっちゅう謝ってばかりいるの? 悪いのは携帯を見ててぶつかった私のほうなのに、向こうから逆に謝られてなんだか気持ちが悪い、等…

武士道の将来

2009/12/16 22:57 藤原正彦氏の「国家の品格」を読み直している。その中に新渡戸稲造の武士道の将来と題する最終章についての記述がある。 「武士道は、一つの独立せる倫理の掟としては消ゆるかも知れない。しかしその力は地上より滅びないであろう。(中略…

渋沢栄一の像の下に

2009/12/16 13:37 12月15日付けの産経新聞「次代への名言」は、渋沢栄一の「政治界でもまた実業界でも、利を見て義を忘れている。義利が合一せねば真正の文明も成し得られず、真正なる富貴も期し難い。私がもし一身一家の富むことばかりを考えたら、三井…

情けなくはないか?! ハケタ

2009/12/15 20:08 わたしは今テレビを消し、ビールを飲みながらこれを書いている。テレビを消しているのは、書くことに集中するためではない。見ることが嫌になったからである。ここ数日のテレビなど見ていると、自分の身体がこの愛する日本とダブり、まるで…

小沢一郎のアイデンティティ

2009/12/13 10:02 昨日の余韻の冷めやらぬうちに日記の続きを書くことにする。まず出発前に常盤橋公園において、大きな渋沢栄一の像を見上げながら、今回のデモの主催者、及び賛同者のスピーチを聞いた。 そのスピーチのほとんどは、日本ウィグル協会全権代…

習に抗議するデモに参加

2009/12/13 00:42 今日(12日)わたしは、習近平副主席の天皇陛下への謁見強要に抗議するため、デモに参加してきました。常盤橋公園の澁澤栄一の大きな銅像の前で、日本ウィグル協会、日本全権代表イリハム・マハムティ氏やチャンネル桜の水島さんたちのスピ…

日本国憲法の硬度

2009/12/10 11:43 わたしたちが生活と生存の拠り所としている憲法は、実は砂上の楼閣のように脆くたよりないものではないかと、最近わたしは思うようになった。日本が独自の文化を創造し守ってこられたのは憲法によってではない。それは、先日も日記で取り上…

Vertigo

2009/12/08 20:28 わたしは小さい頃、風に大きな団栗の木が騒ぐのを見て、はて、あれは風が木を揺らしているのだろうか、それとも木が空気を扇ぐことによって風を起しているのだろうかと思い悩んだことがある。わたしは子供の頃は哲学者だったのだ。これは、…

ムカつくNHK

2009/12/07 23:36 今わたしは、むかむかするために(!?) 背中でNHKを聞きながら、これを書いている。 明日は、日本がやむにやまれぬ理由により開戦に踏み切った日である。NHKがこの日についての番組を避けることは許されない。しかし、どこの世界に自国が行っ…

1207今日の産経から

2009/12/07 13:21 本日付産経の石原慎太郎氏による「日本よ」には、思わず手を打った。どの辺りかというと、 「・・・太宰の小説そのものは好き嫌いの対象たりえても危険なものではないが、それを極めて好むという現代の風潮には大層危ういものがある。かつ…

幸福の追求と戦争

2009/12/06 19:48 「人間は考える葦である」という言葉で有名なパスカルは、またこんなことも言っている。 「人生の究極の目的は幸福の追求にある・・・」確かに、日本国憲法にもそれらしきことが謳われている。 第十三条 個人の尊重と公共の福祉 すべて国民…

ジュブナイル

2009/12/05 18:38 昨夜もしこたまきこしめした。3件はしごした。最後の店ではOさん(♂)とツーショットでワンショットバーに入った。 Oさんというのは、前にリストを見せてもらったことがあるが年に300冊もの本を読む方である。 そのOさんにジュブナイル…

変身 あるいは時間と空間についての考察

2009/12/03 13:42 昨夜はすっかり飲みすぎてしまって、日記を書こうとしたのだが、さっぱり頭が回らず、代わりに目の方が回ってしまって、結局書くのをあきらめて寝てしまった。飲んだのは、アーリータイムスというケンタッキー生まれのバーボンだが、家に帰…

鸚鵡の話

2009/12/01 21:34 先日、コンラート・ローレンツについて少し書いた。このローレンツという人も一般人の目からはかなりの変わり者と映るのではなかろうか。 彼自身がこんなことを書いている。ある日、街中を歩いていて何気なく空を見上げると一羽の鸚鵡が上…

犬と猫の仲

2009/11/30 23:57 わたしは、小学校3年か4年のときに大変な発明をした。その当時、我が家では仔犬と仔猫を同時に飼っていた。ところがこの二匹、非常に仲が悪い。いや、どちらかというと、猫の方が一方的に仔犬の尻尾にちょっかいを出しては仔犬に煩がられ…

ノーブル・オブリゲーション

2009/11/29 23:28 貴族には青い血が流れているそうである。その青い血を持つ人々には一つ大きな共通点がある。それは世界中どこでも同じはずである。これをノーブル・オブリゲーション――貴族の義務と言う。早い話がいざ戦争となったら、真っ先に第一線に赴か…